コテツの問題行動について。
(今回は、感情は出来るだけ抜いて、出来るだけ事象だけを書く)
あれは、コテツが2歳くらいのことだったと思う。
うちの近くで、大きな花火大会が毎年あるのだけれど、その晩は、少し怖そうな感じはしたけれど
食事も普通で、次の日も元気だった。
その当時の夫の仕事は不規則で、午前2時に出勤していく仕事だった。
夫を送り出して、やれやれ寝ようかとトイレに入ろうとしたら、廊下でバッタリコテツに会った。
ビビリなコテツは、よく尻尾を膨らますのだが、この時は見たことも無いような目つきをして
唸ったので、驚きながらもなだめたら膝に抱かれたので、抱っこしてなだめていたら
イキナリ ガブッ と噛まれた。
それも、腕に前足と後ろ足でしっかり抱きついて噛みついているので、引き離そうとしたら、足で何度も
蹴られて、太ももにも痛みが走った。
あまりの痛さに、どうにか引きはがしたけれど、コテツはそれでは気が治まらない、ウーウー唸って
尋常じゃない目つき、少しでも近づこうものなら、爪で引っ掻く。
私は、痛さもだが、あまりのショックに頭から血の気が引き、冷や汗がダラダラと流れる。
近くにあるトイレに逃げ込むのが精一杯。
コテツはドアの外から唸っている。
20分くらいたっただろうか・・・やっと甘えた、いつもの泣き声に戻ったので、開けてみると、また唸る。
2時間くらいそれを繰り返し、コテツが隣の部屋にあるケージに入った隙に、その部屋のふすまを閉めて
当時、メゾネット(2階建て)の建物だったので、階下におりて、薬をつけながら、腕の噛み傷は
かなりの傷になっており、もう少しずれたら左腕の手首だったのでゾッとした。
そして、ふとパジャマのズボンに目をやると血が付いているので、脱いでみるとこれまた太ももに
長さ10cmくらいの傷が2本。爪でやられた跡だ。
(ちなみに、傷跡は、今も腕、足などに残っています)
それから、何度となく繰り返されて、ゆっくり眠ることも出来ず、夜中も寝ている部屋の電気はつけっぱなし
私を求めてドアの外で鳴くコテツも可哀想で、どうにかしなきゃと必死だった。
病院に連れて行ってストレスを増やすのもと思って、何件か電話をして相談して、往診してくださった
先生もいたが、結局、猫の診療室
の先生に診て頂き、割とスコティッシュに多い症状だと聞いた。
色々とアドバイスくださり、お薬を出してくださった(人間で言うところの、鎮静剤)
ところが、この薬がよりにもよって、たまに鎮静ではなく興奮する猫がいるのだが、その”たまに”のほうに
コテツがなってしまい、慌てて電話をするとアドバイスしてくださり、翌日もメールまでくださった。
以来、先生を信頼してコテツのことを、ずっと診て頂いている。
その後も、大きな音に驚いたり、私たち夫婦のケンカ、見知らぬ人の来訪、そしてまた次の年の花火
などが原因で何度となく私は噛みつかれることが2年続いた。
結局、原因は解らない。
その間に ネットで色々調べているうちに 問題行動を起こす猫や犬に飲ませるサプリメントがあることを
知り、その中の一軒に、思い切って電話してみた。
それが KarMo(カーモ)
さんで、これもまた有難い出会いで、コテツの症状もだが、憔悴している私を
なぐさめてくださり、長い時間、私の話につきあってくださった(本当はイケないことです、営業妨害
ですものね)。
こういった方々に、支えられながらコテツの問題行動も少しずつ治まりつつありました。
実は、そんな中で猫の診療室の先生は、もう1匹飼うことで噛まれる痛みをしれば、
噛まなくなる かも しれないと。しかし、絶対とは言えないとも。
そう選択は私たちにある。
そんな中、2年が経ち、引っ越すことになった。
実は、今まではペット不可の物件だったのに、飼っていた。それで私が神経質になって飼っていた。
それもいけなかったんだと反省していたので、父の病気などもあり家を持つようにと強く勧められ
思い切ってマンションを買って引っ越した。
さあ、この引っ越しがコテツにとって、どうなるのか不安であったが、これも良い方向に進んだ。
もちろん、噛みつかれてからの3年目の花火が迫っていたので、慌てて、その前に引っ越した。
2か月くらいは、慣れなくて時々、唸ることはあったけど、噛みつくことは無く、むしろ、だんだん
おとなしくなり、毎日、機嫌よく過ごしていた。
それで、気をよくした夫が、もう1匹飼いたいと言い出したのである。 (つづく)
注)急いで書いたので、誤字脱字、変な文章など失礼の段、お許しください。