最後の一行でひっくり返る小説として紹介されていたもの。
女子高生の間に、わざとショッキングな噂を広めさせ、それによって流行を扇動。
そのうちに噂どおりの状態で女性が殺される連続殺人事件が起こる。というお話。
そういえば子供の頃、本文中に出てきたハンバーガーショップの噂は聞いたことがある。
マーケティング戦略の一つだったのかどうかは、今となっては確かめようもないけれど。
訳ありシングルの女性刑事と、妻と死別した所轄刑事のコンビ。
はじめはギクシャクしていた2人も、次第にお互いを認め合いいい感じの「バディ」に。
事件解決後の、2人の「未来」まで見えかかっていたというのに
読み終えた後、出てきたのは
「台無しだな。」という感想。
驚愕もするけれど、それよりがっくりした。
いつか真実が明るみになる日が来るのでは?
そうなったら、関係する人々はどうなる?
死人に口なしだから大丈夫?
と、いろいろな感情が取り残され、そのまま強制終了させられた感じ。
一旦解決したら、それ以上の捜査はないのかも。
なら真相は闇の中?
2人は幸せに…なれるのか?
少し後味は悪いと感じてしまった。