学生アリスシリーズ。


京都の私大に通う、文系クラブのメンバーが活躍するミステリー小説でもあり、青春小説でもある。


この本もそうだけれど、「鴨川ホルモー」など京都の大学生が登場する小説を読むと、同じく4年間を京都で過ごした学生時代が懐かしくなる。


新興宗教都市に閉じ込められた、ミス研部員の脱出劇。事件あり、謎あり、爽やかなラブストーリーあり、のお話。


やたら、最近新興宗教絡みの小説を読んでいるような気がしないでもない。


いろいろな問題も取り沙汰されているが、ミステリーの材料として取り上げやすいのだろう。


学生達ののんびり旅行から、あれよあれよと殺人事件に巻き込まれていく。四面楚歌の状況からどのように脱出するのか。


ピリピリする場面が続く中、先輩達の関西弁に何故かホッとする自分。


上下巻の長編、一番印象に残ったのはバイクでの突撃。後ろに乗ってたら、みんな好きになってしまうのではない?というくらいにカッコ良い。


アリスと信長、自分だったらどちらを選ぶのだろうか?とふと考える。