ようやく
ようやく整形外科医のドクターがおっしゃっていましたね。
今夜のたけしの家庭の医学で、高齢者に必要なのは筋力だけではない!と。
今までずっと高齢者には筋トレ、筋力が大事と散々テレビで言われ続けていました。
転倒予防のため、痛みを予防するため、痛みを減らすためには筋力を!大腿四頭筋を鍛えなさい!
それを聞いた皆さんが筋力はとても大事だと思い、間違った方法で、しかも効果の少ない筋力トレーニングを頑張ってきた事と思います。
しかし、筋トレをして何か問題が解決できましたか?できた人はかなり少ないと思います。
高齢者より力が弱い赤ちゃんが歩くために筋力をそれほど必要としていないのに
筋力を使わない廃用一直線の生活をしていても何故か歩き続けられる人がいるのに
すべての人が筋力不足と言わんばかりの筋肉大事説。
今夜でほんの少しだけですが払拭されたのではないかと思います。でもまだまだ足りない部分は実際あります。
内容は見た人はわかると思います。同年代と比較し、筋力がかなりある人が実験で転んでしまいそうになっている事実を。
極論を言ってしまえば、筋力が足りずに問題が起きてる人って少ないと思っています。
よく見る光景ですが、両膝、腰を曲げて伸ばせずに歩いている人。よく筋力がないからまっすぐな姿勢が取れないと思われがちですが。
実際同じような姿勢になってしばらく歩いてみて下さい。むちゃくちゃ疲れますよ!かなり筋力が必要な歩き方なんですよ。
そんなしんどい歩き方をしてる(できてる)にも関わらず、筋力不足と言われて筋トレをさせられる。
いやいや!全身曲げて歩けるのは筋力はかなりあるんですよ。実用的な筋力ではないですが。
筋力はあるけれども伸びない、伸びないのはちゃんと筋肉が収縮できていないからでしょ?何かの原因で。
筋力と言うよりは筋収縮力とでも言った方がいいでしょうか。
パワーリハ、トレーニングマシンを乱用し、筋力がついた人よりも体を痛めた人の方が圧倒的に多いはずですよ。
痛くなった原因がそこにあると気付いていないだけです。
筋トレって、本当に本当に本当に丁寧に、尚且つ関節に対する運動方向や角度などを考慮してやらないと関節に無駄な負担をかけてるだけなんです。
マシンなんかで雑に運動して簡単につくような筋力なんて一つもありません。
それだけじゃなく、筋肉になるための栄養素だって必要ですし、続けるための精神力、動きを学習するための学習力。動きを学習するためにはドーパミンなど色々なホルモンも必要です。
かなりハードルが高いはずですが、何故か単純に運動だけしていれば筋肉は衰えないといったよくわからない安心説。
105歳で亡くなられた金さん銀さん、銀さんが100歳から筋トレを始めた結果、最後まで自分の足で歩く事ができた、筋トレのおかげだと話題になった事がありました。
100歳でも筋トレをすれば力は強くなる!
これも筋トレが話題になった一部ですが、他の方が同じ事をして筋力がつくと思いますか?
答えは無理だと思います。
なぜなら、亡くなられた後の銀さんを解剖した結果、血管や心臓、その他の臓器もかなり綺麗だったそうです。
昔からの生活習慣が良かったのだと思います。
不摂生をし、あちこちぼろぼろな人が真似をしてトレーニングをしたとしても同じような結果にはならないでしょう。
筋力は確かに大事です。ないよりはあった方がいいです。
ただ!筋力だけをピックアップするのは間違ってます。
筋トレをして歩けたというよりも、何をするにしても体に備わっていた銀さんの回復力(筋力がつきやすい体の環境)があったからこそではないでしょうか?
本当にピックアップしないといけない所は筋力なんかよりも、それ以前のもっともっと人としての基礎の部分なんだと思います。
銀さんの筋力ではなく、銀さんが100年かけて作ってきたであろう体の土台。基礎の部分です。
50年間タバコを吸い続けて肺がボロボロな70歳と、健康的な70歳が同じ条件でトレーニングをした場合どちらがすぐに効果がでると思いますか?簡単ですよね。
今にも壊れそうな古い車に、むちゃくちゃ高性能のエンジンをつけた所ですぐに壊れます。
もう一度言います、本当に必要なのは筋力ではなく、人としての体の土台、基礎です。