5×5=?





















最初の一文で書いた数字を眺めて下さいと言いました。この文を眺めて下さいと言っただけですが、頭の中で計算して答えを出してしまった人はいませんか?




今日はこんな話から、脳についての話や深層心理の話を少ししてみます。




僕を含め、人間に共通している事ととして、脳は意識していない間も勝手に色んな事を考えて情報処理をしています。




脳の基本的な性質として、わからないことや処理しきれないことを放置したくないというやっかいで、かつ便利な機能を持ってます。



人はわからない事、あやふやな事、悩み事などを処理できないと無意識にストレスを溜めてしまいます。



そのため、決めつけでも、間違っててもいいので白黒ハッキリさせてストレスを回避したいのです。



人間関係で例えると


人の第一印象で、この人が好きか嫌いかを判断するのに1分もかからないと言われてます。




これが行動に出ると、嫌いと判断してしまった人とは次から会うのが嫌になります。もしくは会おうとしなくなります。会ってストレスを感じたくないからです。




これがあまり普段関わらない人なら一生会わないで終わりますが、仕事やプライベートだとそうはいかない場合が多いです。




新しい職場で働き始めた場合、初対面で無意識に苦手と思っても、今後一緒に働かないといけない人達なので会わないわけにもいきません。




脳が勝手に判断した、嫌いと言う事実を変えるためにはエネルギーがいります。




慣れない環境で働くしんどさがあると思いますが、そのほとんどが周りの人と適応しようと頑張った脳の疲労と言えるそうです。



本来であれば、あの人は好き!あの人は嫌い!と白黒ハッキリさせた方が脳は楽になるため、防衛本能として色々と決めつけたくなるんです。でもそんなことをしたら仕事にならないため、頑張って疲れてしまいます。




でも本来は決めつけた方が楽になるんです。前に行った研修会でも、人は基本的に楽をしたい生き物と言っていましたがまさにその通りなんですね。




これが高齢者になればなる程強くなります。利用者さんの中にデイサービスに行きたくないと言う人がいます。行った事も見た事も聞いた事もないのに、あそこはただの遊び場だ!と決めつけて行かない人も多いです。




デイサービスは行ってもつまらない所!と決めつける事でストレスを回避して自分に負担をかけたくないという防衛本能の一部です。




そういう人を無理矢理行かせても、8割がすぐに辞めてしまうという結果もでているそうです。






人間は周囲からあれをしなさい!これをしなさい!と言われると余計にしたくなくなる生き物です。




が、やり方が上手い人は色々な介入方法があるそうです。例えば、普段から考え事や、悩み事を抱えているとします。痛みでも不安でもいいです。



その状態は、その事で頭がいっぱいで他を考える余地がないんです。



頭が普段からいっぱいいっぱいの状態で、新たな事を考えさせようとすると、自分にとって優先順位の低い物は基本的に嫌なイメージになりやすいみたいです。



考える余力がないから嫌な物だと決めつけて、自分の体を守るようになります。




なので、介入が上手い人はいきなりデイサービスの話をするのではなく、他に今抱えてる悩みや不安を聞いて解決し、脳に考える容量を与えてから話を進めるみたいです。





結果的に、周囲から運動して下さい、動いて下さい、ああして下さい、こうして下さい、と理由もなく言った場合に成功するのは1%程だそうです。




ただ、心理的な介入自体は難しく、僕もできるかと言えばできません。これ以上の介入をしようとした場合にはもっと勉強するか専門職の力を頼る事になるんでしょうが、仕組みだけでも知っていれば何かが変わるきっかけになるかもしれません٩( 'ω' )و