小学生のときに初めて出会ってから、私にとってのヒーローといえば、シャーロック・ホームズでした。
小説を何度も読み返しては、もう新作が読めないということを嘆き、ホームズに唯一信頼されているワトソン君を羨み、いつかベーカー街へ行きたい…と夢見ていた私にとって。
ホームズシリーズの映像化、というのは「見たいような、見たくないような…」というもの。
過去にいくつか、映像化作品を見てみましたが。正直、「これは!」というものはなかったです。
あまりにも有名な、決定版とも言われたジェレミー・ブレッド版ホームズでさえ…。
なのでこのBBCのドラマも、正直あまり期待しないで観ました…ところが!
ここで初めて!私のイメージ通りのホームズに、出会ってしまいました~。ホームズ演じるベネディクト・カンバーバッチ。
細身で背が高く、推理をしているときの仕草や早口。一歩間違えたら不審者と思われかねない、エキセントリックさ。
黒のロングコートが似合う、現代版のシャーロック・ホームズは。スマートフォンやパソコンを駆使し、自身のウェブサイトを立ち上げ、煙草の代わりにニコチン・パッチを愛用している。
ユニクロのジーンズを好んではいているワトソンは。PTSDの治療目的でブログを始め、いつしかそのブログの中で、ホームズと関わった事件を書くように。
ホームズとワトソンが現代に生まれ変わったら、まさしくこんな感じなんでしょうね。会話は現代的なのに、2人の絶妙な名コンビぶりは、そのままです。
ウィットにとんだ台詞、スタイリッシュな映像、音楽まで…全てが完璧!
特に。ホームズの推理の経緯を視覚化しているところや、ホームズとワトソンが、ロンドンの街を縦横無尽に走り回るシーンの映像が、面白いなぁと思いました。
ホームズ以外の役者さん、ワトソン演じるマーティン・フリーマンはもちろんのこと、レストレード警部や犯人役まで素晴らしい。何度見ても楽しめます。
今のところ、私が観たのは第1シーズン第1話「ピンク色の研究」のみ。
第2シーズンまで放送されているけど、はまりすぎて一気に観るのはもったいないので、少しずつ少しずつ観ることにします。
2話目が楽しみ♪♪