自分が高校時代にコーチとして関わってくれていた岡田さんが、今はAthlete Firmの代表/栄養コンサルタントとして幅広く活動されていて、今回ジュニアサッカークリニック2020に掲載されています。

岡田さんが高校のコーチを辞めてからは全然会っていなかったんですが、3年前くらいにフットボールの繋がりで再びお会いしてびっくり！

なんと栄養の指導をされていました！私も大学時代に栄養学を勉強していましたが、岡田さんが栄養の分野で活動されてるとは知りませんでした。

そして栄養指導の内容を聞くと、分子整合栄養医学（以下、分子栄養学）という学問を軸に活動していました。

私はその学問を知りませんでした。

従来の栄養学、学校で習う栄養学というのは

「食卓の栄養バランスを揃えてしっかり食べたら栄養不足にならないよ！」という考え方がベースです。

分子栄養学は

「身体の機能が十分に発揮されるための栄養には個体差があり、その個体差は30倍になる事もある。だから個別に身体の内部をチェックして、身体が十分に機能する栄養素を摂取する。」という考え方です。

つまり栄養バランスバッチリの献立を組んでいるのに消化されづらいとか吸収できてないとか、ある栄養素がA君には100mg必要だけど、B君には3,000mg必要だね。というのは外から見えないので、チェックしてから補充する必要があるよね！という感じです。

そして従来の栄養学は病気を防ぐ事を主軸とした分野です。

分子栄養学は身体の機能を最大限発揮させる為に個々に合ったアプローチをしていく分野です。

もちろん共通している部分もたくさんあります。

そして従来の考え方を否定するつもりもありませんが、人々がより求めているのは身体の機能を最大限発揮できる栄養指導だと思います。

食卓の栄養バランスを整える事も重要な要素の一つですが、不十分であるとも思います。

この考え方が主流になってくる時が遠からずやってくると思います。

そして厄介なのは栄養の情報というのはまさにカオスです。笑

○○には○○が効く

○○を摂ると痩せる

○○には○○がたくさん含まれている

こういう謳い文句は山ほどあります。

悪意はないかもしれないし、本当の事を言ってる場合もたくさんありますが

栄養という分野を断片的に語る事は危険だと思います。

前提のベースがあって、段階を踏んで断片的に語る事は全然ありだと思いますが…

なぜ学校という誰しもが通う場所で“健康について”とか“お金について”とかそういう大事なことがカリキュラムに入っていないのでしょう？

この話はタイトルと無関係になってしまうので、またの機会にしましょう！笑

Kotaro Kinoshita

新しい栄養学の考え方