今日のNYは雨のち曇り、６度。ここのところずっと零下と寒い日が続いていたのですが、雨の今日は気持ち暖かくて、道端の雪もだいぶ溶けていました。

昨夜の10日に日付が変わった後の午前2時に、アメリカ（ハワイを除く）はサマータイムに切り替わりました。紅葉の11月までは、Day light savingといって、1時間早まります。これで日本とNYの時差は13時間。

朝起きると、勝手に切り替わるPCやスマホ以外の家中の時計の針を1時間進めます。これをやっておかないと後で混乱しますから。

さて。。。断捨離の続きを書きたいのだけれど、今日はもっと書きたい出来事があったのでそちらから。

小太郎も初めて知ったのですが、Brooklynの川沿いエリア・Red hookに、Pioneer Worksという非営利団体が運営するアートスペース兼カルチャーセンターがあります。リノベーションされた吹き抜けの大きな煉瓦造りのスペースで、ガーデンも併設。

創始者のDustin Yellin氏が2010年にこの場所を買い取って、現在は才能あるアーティスト達の為の場所として運営しています。ウィキべディアによると、資金の85%は無料プログラムに使用されているそうです。

他の美術館・アートスペースなどでも実施していますが、ここではSecond Sundaysといって、第二の日曜日には無料で楽しめるアート展示や、音楽ライブ、パフォーマンスなどを提供しています。より多くの人々に知ってもらって、アーティスト作品を体験してもらう、かつ会員数を増やすことを目的としています。

そのSecond Sundayプログラムに本日、早稲田大学出身の「空間現代」というバンドがソロライブ！というのを夫くんが聞きつけてきて、面白そうだから行ってみよう！といそいそと二人で出かけて参りました、遥々Red Hookまで。無料ですが、事前に入場登録(RSVP)が必要のようです。

今週末は例によってNYの地下鉄が定期運行せず。。。果たして目的地までどのくらいかかるのかと思いきや、Google mapの予測時間通りに到着できてビックリです。NYあるあるネタとして、週末や深夜のMTA（Metropolitan Transportation Authority=NYCのバスや地下鉄を運営している会社）は本当にあてになりません。この話はまたいずれ。

Jay street駅で降りて、そこからバスで15分程度。マンハッタンを対岸に眺めるこの辺りは、一見だいぶ寂しい気配がしますが実は人気のあるエリアで、新しい小規模マンションがそこかしこに見られます。

16時から入場できるので、私達が到着した19時ちょっと前にはもう既に多くの人で賑わっていました。まずはギャラリー内をちょっと探索。

あちこちに、可動型の大きなオブジェが立ち並ぶ中。。。サマータイムで更に陽が長くなりいい感じの夕暮れを皆さんガーデンで楽しんでいます。

雨が上がってよかった

と、突如ドラムとベースの大きな音が聞こえてきたので、ステージ前へ走れ走れ。いつもライブとなると最前列を陣取る夫くん、今回もまだ人がまばらなのをいいことに、一番前をキープ。そのまま演奏がスタートしたのですが。。。

ドラム・ベース・ギターの3人から成るこの空間現代というバンド、それはもう凄い迫力です。テンポが目まぐるしく変わる中、あえて不調和テンポというか。。。しかもわざと一定のリズムから順繰りに音を抜き取っていくというか。。。ドラマーが目をギロっと見開きながら、左右の二人と眼会話する感じ、3人の奏でる不調和テンポがまるで戦いのようだったり。いろんな意味でとってもカッコ良くて、面白い音楽でした。ごめんなさい、小太郎は音楽は本当に素人なのでこれが精一杯です。最後は会場の熱気もすごくて、この不思議なカッコいいリズムにしてやられていました、皆さん。

あっという間の45分、最後はCDを購入してメンバーの方々にサイン頂きました。ドラマーさんは初アメリカとのこと、これから３箇所でライブが続くそうです。応援しています〜

そして最後のビッグなおまけ

空間現代と今までに何度もコラボされている教授・坂本龍一氏が会場にいらしていまして。教授のコンサートや講演会ではとてもお声かけすることなんて出来ない雰囲気なのですが、今日はどさくさに紛れて握手して頂くことに成功、ハグまでして頂いちゃいました

何を隠そう我が家では、起床時から寝るまでに何回教授の曲をかけるんじゃ！というくらい、1日に何度も彼の音楽を聴くのですが。そもそも長年の大・大・大ファンの夫くんの影響で、教授の音楽を聴き始めた小太郎。そんな大ファンの夫くんを差し置いて握手してもらっちゃいました。ごめんね、夫くん（夫くんはそのあたり表面的にはドライ）ハァ〜

今日はここまで。

明日は311ですね。。。

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暫くブログをお休みしたので、映画が溜まってしまいました。

一昨々日に観た映画：「Strangers on a Train」

1951年・アメリカ

監督：Alfred Hitchcock

脚本：Raymond Chandler, Czenzi Ormonde

出演：Farley Granger, Robert Walker, Ruth Roman 他

この時代からストーカーっていたのね。。。とじわじわ怖いサスペンス。ヒッチコックならではの心理的に追い詰めていく感じに背筋がゾッとします。コントラストの効いた絵面がカッコいい！

一昨日に観た映画：「Monsoon Wedding」

2001年・アメリカ

監督：Mira Nair

脚本：Sabrina Dhawan

出演：Naseeruddin Shah, Lillete Dubey, Shefali Shah 他

女性監督ならではだと思うのですが、様々な人間ドラマが散りばめられる中にそれぞれの感情（特に女性の）を丁寧に拾い上げています。インドの街並みなどが作中で垣間見れるのも面白いところ。

昨日観た映画：「The Departed」
2006年・アメリカ
監督：Martin Scorsese

原作：Alan Mak

出演：Leonardo DiCaprio, Matt Damon, Jack Nicholson 他

香港映画の「Infernal Affairs」３部作を原作としたスコセッシ監督の映画。第79回アカデミー作品賞を受賞。もともとBrad Pittの会社がInfernal Affairsの権利を買い取っていて、当初はMatt Damonの役をBrad Pittが演じる予定だったとか。それも観てみたかった！しかし、やっぱりドンパチ映画は怖くてちょっと苦手です。

今日観た映画：「Marty」
1955年・アメリカ
監督：Delbert Mann

脚本：Paddy Chayefsky

出演：Ernest Borgnine, Betsy Blair, Esther Minciotti 他

1950年代のNYを舞台としたざっくり言うとアラサー主人公の婚活話。昔の話だけれど身につまされる内容です。第28回アカデミー作品賞、監督賞、主演男優賞、脚色賞を受賞。

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Red Hookの夜