大切なお知らせの一文で何を想像するかが、
何を一番恐れているかを浮かび上がらせる気がした。

 →引用元twitter

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好きなミュージシャンがいると、
解散、活動休止、引退、脱退、死去などの「大切なお知らせ」。
ショックの大小はあれど避けられない話だと思ってる。
去年のチャットのあたりから色々考えることが多かったので
どんな風に考えているか文字にしておく。

先に断っておくと、

追悼だとか、悲しかったねって話はするつもりなくて、

この話(↓)にふぁぼがもらえたので詳しく書こうかなと。

---(引用ここから)---
別にね、死んでも抜けても解散しても、作品は奪われないから。
変わらず音源の中で会いに行くだけなんだよね。

 →引用元twitter
---(引用ここまで)---
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この手の話に基本的にドライなんだけど、

さっきの話(↑)以外にもいくつか理由があって。

 

1.好きが分散してる。寄りかからない。慣れてる

2.騒ぎ立てるのが好きじゃない

3.後悔がないから。思い出は奪われない

4.音源が聞ければいい

cf) 代わりが利く、利かない

 

こんな感じで話を進めようと思う。

ただ、それぞれがからみあうので

話が前後するのはご容赦いただきたい。

 

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1.好きが分散してる。寄りかからない。慣れてる

 

そのまんまなんだけど、

いろんな人聞くし、好きなアーティストは多いし、

だからこそ1つに何かあったぐらいじゃ、

自分という全体はちょっとぐらいのことではぐらつかない。

 

さらに言えば、

4.にもかかるけど、作品至上主義なので、

アーティスト個人に対して恋という依存をすることもない。

 

で、慣れてるに関して言えば、

単純に好きな人多いゆえに遭遇する機会が多いってのと、

自分の志向として、

「メジャーデビューしているマイナーなアーティスト」が好き

というのもあって、売れないまま活動が止まる人を多く見てきてる。

メジャーデビューした人の5年生存率ってどれぐらいなんだろうね。

だから(続けてほしいけど)続かないことも折り込み済みというか。

 

書いてみて思ったけど、リスクヘッジができてるね。(笑)
ただ、これは持ってる志向の結果なので運が良いとしか言えない。

 

 

だからって、ショックはちゃんと受ける。

予想ができてある程度備えられることもあるし、

予想外でモロに食らうこともある。

後者の最たるが急性心不全で。(wowakaさん...)

 

予想外のことに対してできることは、

後悔のないようにすることぐらいだと思う。

(3.で詳しく書くのでここでは詳細割愛)


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2.騒ぎ立てるのが好きじゃない

 

1.で書いた通り、そもそも大ダメージを受けないし、

仮にダメージ受けても騒がないタイプってのもある。

静かに終わったことを受け入れるタイプというか。


個人に対して依存してないから、

恋人や家族を失うような感覚もないし。(そもそもそゆ関係じゃないし)
だから喪失を受け入れるとかそゆプロセスがそもそもない。

なんていうか、

好きだったマンガの連載が終わる、

テレビのレギュラー番組が終わる、

よくランチに行ってたお店が閉店する、
そんな感覚が近いかも。

 

 

そや、思い出したかのように追悼とか騒ぎ出す人もいるよね。
ただ、スキャンダルまみれのセレブリティだとしか思ってなかった

Michael Jacksonの作品の素晴らしさに触れたことや、

のちにアルバム全部聞くぐらいハマる大瀧詠一の最初の1枚も

本人の死がきっかけだったことはちゃんと書いておく。

 

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3.後悔がないから。思い出は奪われない

 

ここまで志向の話しかしてなくて、

ある種、救いのない話だったんだけど、

ここは「じゃあ、どうすればいいか」を書く。

といってもそのまんまなんだけど。

 

久しぶりに再読した本の一節をそのまま借りると、

"「最良の別れ」に向けた不断の努力を傾けること"
つまり後悔のないようにするだけ。

 

 

これは体験談として、

---(引用ここから)---
解散って聞いたときに不思議と満足感があったのは、

ちゃんと聞きたいときに音源聞いて、

ちゃんと見たいときにライブに行って、

何も後悔のない状態で"その時"を迎えたからなんだな。

 →引用元twitter

---(引用ここまで)---
(ねごとを念頭に置いて書いてるけど、ヒトリエもShiggyJr.も同じ。)

 

 

そして、思い出は決して奪われない。

これもそのまんまだけど、付け加えると、

後悔のない付き合い方ができたときほど、

より綺麗な思い出として残るし、

綺麗であるほど、より強固に自分を支えてくれる。

これはアーティストの話に限らずなんでもそう。

 

 

偉そうに書いてるけど、

自分だって過去すべてきれいな思い出ってことはなくて。

ライブを見れないままsfpが解散してしまったことを

今になってもこうやってわざわざ持ち出すぐらいだから、

自分もそゆ風にするよって書いてるだけ。

 

そ。だから事変が2020に復活したときには必ず行くと決めている。

(さも復活することが決まってるような書き方してるけど突っ込まないで)

 

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4.音源が聞ければいい

 

3.で書いた思い出は奪われないと似た話なんだけど、

彼(女)らが残した作品(音源)は変わらず聞けるし、

どっちかというと作品至上主義なので、

音源を聞いていれば十分満足なんだよね。

そう。「ライブより音源派」なんだよね。

 

冒頭の書き出し方はさもこれだけが理由のような感じだったけど、

これまで書いた1.~3.と合わさってるこれだったりするんだよね。

 

---(引用ここから)---

肉体が朽ちようが作品は残る。思い出は残る。
音源という記録されたもののが好きだから

1度目の死はあんまり気にならないのかもしれない。

実存しなくてもいつでも会いに行けるから。

周波数(バンド)が死んでも自分の再生装置で蘇らせるだけ。

 →引用元twitter その① その② その③

---(引用ここまで)---
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cf) 代わりが利く、利かない

 

ここすごく残酷な話なんだけど、

変にぼかして誤解されるのもイヤなので具体的にそのまま書く。

あと、個人の好みの話なので「みんなちがってみんないい」の話。

君が好きならそれを誇ってください。誤解なきよう。

 

 

大衆音楽ってすぐ新しい人やものが出てきて、

基本的に消耗品だと思ってるんだけど、

3年、5年と聞き続ける作品ってめったにない。

聞こえてきたときに懐かしむことはあっても、

能動的に再生ボタンを押すことがないという意味で。

 

ただ、逆に代わりが利かない人や曲はいまだに聞いている。

(school food punishmentとか、転校生とか。)

むしろ解散してからのがハマってる人もいる。

(東京事変とか。)

あと、「初期のcapsule」も同じで、ずっと亡霊を追ってる。

そゆ他の人では埋められないものがあるから聞いているし、

ずっと代わりがいないか探している。

 

あと、アーティストって単位もあれば人って単位もあって。

 

9mmの滝さんなんて言うまでもなく代えがたい存在で。

"光の雨が降る夜に"のツインギターが生で聞けたときは

本当に涙が出そうになった。‬

 

あと、UNLIMITSの大月さんも同じ。

下北沢SHELTERでの復活祭を見に行ったときに、

あぁ、この音好きだ。ってなった。

 

 

で、パスピエのやおさん。

タイプの違いの話なので優劣の話ではないけど、

やおさんって16ビートのハイハットをきちっと拍に当てるタイプで、

そゆドラムが聞きたくなることがある。

顕著なのはスーパーカーかな。

新作は最初から謙介さんが叩いているからまったく気にならない。

 

こんな話は当人たち(6人+α)も折り込み済みなのは百も承知だし、
我々はそれを受け入れるか離れるかしかないんだけどね。

"たられば"の話として。

 

別にサポートでもいいやって思った人の話はやめた。(笑)

そゆ話をしたい人いたら直接聞いてください。

 

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BGMは ねごと の NEGOTO BEST (Al)

売れ始めたころより最近のアルバムの方が好きという稀有な存在