ここ最近読んだ本の書評。その2
3月前半にヒマすぎて、1日1冊ペースで読んでた。(笑)
今回その時の本が中心。ほぼ日関係が多いです。
140文字書評に若干ハマってるので、それを基にいくらか手を加えて。
(140字って間違ってもなうじゃないですから。本家ですから。)
批評のまとめ → 批評ログ (ディスクレビュー+書評)
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最初からくすくす笑いたくなる心地いい痛みがある本。
脳内の1次方程式の話は自分がした内積の話にも似てて、面白いなーと思った。
これを用いて原理主義者やオタク(というか最近の若者)の考え方を説明してたのは、すごく納得がいった。
最終章で語られる二元論も読む速度が早かったわ。
どんな多元的な要素も結局二元論にできるし。
少なくとも一元論よりは二元論に近いかな。
全体的に著者の感じる矛盾や、それではいかんだろう。
という想いを感じた。
ただ、少し年寄りの説教臭い感じも。(笑)
死の壁 養老孟司 著
"死"という言葉は知ってても、
あまり経験のないもの、どこか遠いものになってることへの警鐘
死体の人称って話も面白くて、
3.11の記事(→こちら)の津波の映像が見れない理由も
3人称から2人称になったんだなーと書きながら思ってた。
(本読んだ方が先だったので。)
靖国問題を死生観から解説していたのは納得がいった。
臓器移植や安楽死や解剖をする側の立場の話も解剖医ならではだなと。
"死にたい"って言う人の"死"は生命を絶つ"死にたい"ではなく、
"ムラから出たい(or出して欲しい)"なんだなーって。
"恥ずかしくて死にたい"の"死にたい"と同じ感じ。
そんなのを読んだ時に考えてた。
超バカの壁 養老孟司 著
前の2作に対する質問に答える形で補足をしてる本。
最初の章の"仕事は社会の穴を埋めるもの"は考えさせられた。
靖国問題から政教分離につながってる章もあります。
この3作は壁三部作と言われてるらしい。
総じて読みやすくてよかった。
困ってるひと 大野更紗 著
はじめにに"この本は、いわゆる「闘病記」ではない。"
とあるように病気のことを書いてるけど、
メインはその渦中の人のエクストリームな生活の日記。
現状の難解な社会保障制度を"モンスター"としたり、
難病にかかったことを"くじをひく"としたり、
タイトルの"困ってるひと"など言葉がやわらかくて、
全体として読みやすかった。
(ベースが日記なので、難解なとこは読み流しても話が通じるし。)
いたい話(リアルな激痛の方)とか、ワンダーランドの実態とか、
ステロイドという劇薬、病気との付き合い方を書いてる前半。
この辺は読んでるだけでもう痛々しい。
非理性的で人間的な理由が動機の
他人からの援助という持続不可能な依存から
「社会」という公的な支援に切り替える
モンスターとのデスマッチを書いてる後半。
弱さも強さも全部含め、
生きることを極限まで突き詰めた本だった。
ちなみにこの本はもともとほぼ日の対談のおかげ。
その後いろいろな著者の文章読んでたんだけど、いいなと思ったのが、
ちなみにこの2人も本の帯を書いてます。
自分のは違う人のだけどw
イシューからはじめよ 安宅和人 著
時間をかけてば見えてくるものもあるけど、
そんなの効率悪いでしょ。って本。
帰納的にではなく、最初に演繹の"アテ"をつけろ的な。
(前者を犬の道と表現してた。)
裏表紙側の帯に"根性に逃げない。"書いてあるんだけど、
そんな感じ。根性論ってスマートじゃないよね。って話。
自分の身に置き換えると、
実験する前に予習をしとけばよかったなーってのを思い出した。
時間をある程度かければだんだん見えてくるけど、
先に法則や公式を叩き込んどくと楽だぜ。みたいな。
プレゼン、論文など人に納得をしてもらうことが必要な時に読んでおきたい。
これももともとほぼ日の対談のおかげ。
まぁこっちはおまけ。ルーツを深く知りたければ読むみたいな感じかな。
マッキンゼーって会社すごいなと思った。
ここでキュレーションについた説明が、
仕事するのにオフィスはいらない 佐々木俊尚 著
憧れるライフスタイルにノマドというのがあって、
固定的なオフィスに縛られない人のことを言うんだけど、
キュレーションと一緒に引っかかったので注文した本。
テクノロジー(GmailやRSSなどのクラウド的なの)が中心かとおもいきや、
それらを実行するための"アテンションコントロール"(モチベーション)
に関する説明にも半分(以上??)ページを割いてて、
タイムマネジメント的なのを求めて読む人にもいいかなと思った。
移動時間にblogなどの更新をざーっとチェックしていたり、
なんか著者はムダのない生活を送る人なんだなーって
まぁ2009年の本なので若干テクノロジーも進歩してたりするけど、
(それでも十分通用する。+αを知ってる人は自分で実行するだけ。)
前半の内容(アテンションコントロール)とかはしばらく使えそう。
キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる
佐々木俊尚 著
"キュレーション"という単語をご存知だろうか。
情報を集めて、新たな意味加えて流すという感じなんだけど、
インターネットが普及したこれからはそれが大事になるという話。
インターネットによってマスメディアの影響力が
小さくなってるのは間違いなくて、
ブームの圏域がどんどん小さくなるという話とか。
アンビエント化(当たり前へ)とか。
フェラーリ(ステータス)からほぼ日手帳(つながり)へ
消費行動が移っていくという話とか。
情報の真贋はわからないってのが面白かった(笑)
受け手と出し手の横並び。プライバシーに対する話。
ムラ社会だからタコツボ化するだけ。
コンテンツとコンテキスト。
なんか内容多い。
これももともとほぼの対談のおかげ (その3)
ここでキュレーションについた説明が、
無数の情報の海の中から、
自分の価値観や世界観に基づいて情報を拾い上げ、
そこに新たな意味を与え、
そして多くの人と共有すること。
ということだった。
ソース あなたの人生の源はワクワクすることにある。
マイク・マクマナス 著
マイク・マクマナス 著
揚げ物とかの料理に使うソースじゃなくて、(こっちはsauce)
資源とか情報の提供元とか"みなもと"を意味する"source"
温泉見つけたらいつまでも湧いてくるよね。
それこそ生きがいなんじゃない。
そのみなもとはどこ(どんなこと)にあるか探しましょう。
って感じ。平たく言えば。
そしてそれを全部掘ってみろって言う本。
雑だけどこんなんでいいや。w 単独の書評書くし。
杉田さんオススメの本。
そしたら健さんもオススメしてた。
てかぢんさんのオススメにもあった。
なんだ。みんな読んでるのか。(笑)
多分"ソース"と略して引用すると思う。
20代にしておきたい17のこと 本田健 著
この手の○代(まで)に経験系っていくらでも出てるし、
正直あんま読むつもりなかったんだけど、
健さんのだったらいいかなーと思って買った。
中身はぶっ飛んでなくて、素直に受け入れられる感じ。
いくつかは達成してるし、やりたいと思ってたことが書いてたし。
今後10年傍らに置いといて時々読むなり意識の中に組み込みたい感じ。
20代最初の年に巡り会えたのであせらず自分のモノにしていこうと思う。
ユダヤ人大富豪の教え ―ふたたびアメリカへ篇
本田健 著
ネガティブ or ポジティブ、自立 or 依存
この組み合せの4つから人間関係を読み解く本。
4つにそれぞれいいとこ、悪いとこがあって
それは多くの場合親から影響を受けてるという話。
で、そのセンター(=真ん中)を目指すとうまくいきますよ。という感じ。
ちなみに自分を振り返ると、
高校生から大学の1年目前半ぐらいはネガティブ依存、
2011年になったぐらいからはポジティブ依存
そして先月は妙にネガティブ自立だったりします。
でも、どの時でも時々ポジティブ自立になってたり、
どこの位置にも"ダンス"するのです。
というか自分がダンス大好きだと知りました。(笑)
無意識的にダンスをしてしまうのです。
1月の自己愛の会の後に教えてもらった杉田さんオススメの本。
"ユダヤ"とよく略して引用する本。
"センター"とした場合、この本のセンターにいる人ということにすると思います。
単独書評は"腑に落ちて""知恵になった時"にします。
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読みたい方いたらお貸しします。
単独書評は"腑に落ちて""知恵になった時"にします。
"ハコ""ユダヤ"をそろそろ書こうかなーと。
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120 min
BGMは なし。
いい本に出会ってるのに、それを吸収する経験がまだまだだなー
咀嚼して、消化したら次は吸収しないとそのまま体から出てきますよ。
120 min
BGMは なし。
いい本に出会ってるのに、それを吸収する経験がまだまだだなー
咀嚼して、消化したら次は吸収しないとそのまま体から出てきますよ。