「CDはオワコン」が本格的に我が身に迫ってきたので、
思うところを色々と書きました。
といっても、過去の雑記のリサイクルも多かったり。


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基本的にCDはレンタル派で、
家の近所だったり、渋谷のTSUTAYAをずっと頼ってきてて、
渋谷のTSUTAYAがリニューアルでレンタルをやめてから、
TSUTAYA DISCASで延命してる。
正直、TSUTAYA DISCASが最後の命綱なんだけど、
いつまで続くのか不安でしかない。
ちなみに、近所のお店はどんどんなくなり、
辛うじて家から行ける距離にあるTSUTAYAだって、
もう本当にびっくりするほどCDを置いてないので、
普段使いするお店としてみなしていない。
そういえば、TSUTAYAのアプリが変わって、
CDのリリース情報が追えなくなったの許してないからな。

ちなみにもうほぼほぼCDを買ってない。
初回版のオマケに価値があるか、
付き合いのようになんとなく買うか、
マイナー過ぎてそれしか方法がないかぐらい。
最後はサブスクの得意分野だからさらに減った。
あと、昔はリリース直後にライブがあったとき、
レンタルが間に合わなくてCDを買ってたけど、
今はもうサブスクで聞けば事足りるんだよね。

---(引用ここから)---
「なんで私のやりたい方向で作らせてくれないんですか なんで曲を作りたいのに作家に曲書いてもらうんですか?」
「愛夏ちゃんが全然曲作らないからじゃん?」
この会議の後、もっと音楽を聴かなきゃいけないと確信して100枚のCDを選びに行った渋谷TSUTAYAがレンタル終了やばすぎる

(後略)


from ラブリーサマーちゃん / LSC (@imaizumi_aika)
---(引用ここまで)---
---(引用ここから)---
渋谷TSUTAYAとお別れしてきた。これで実質、貸レコード文化は消滅する。中学の頃からおよそ40年間慣れ親しんできた文化がなくなるのは淋しい。棚の前で何を借りるか悩んだり、ワクワクしたり、忘れられない時間を過ごした。貸レコード屋がなかったら、こんなにバカみたいに音楽を聴かなかっただろう。

さらば、TSUTAYAよ。貸レコード文化よ!

from 井土紀州 (@eigagumin) その1 その2
---(引用ここまで)---
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そういえば、
TSUTAYAにキュレーションをやってもらってたことに、
これを書くためにメモを整理しながら気がついた。
どちらかというと広く浅く聞くタイプなので、
リリース情報を細かく追ってられない中、
行けばそのときの新譜が並んでて、
簡単なレコメンドもあったり、ジャケ写が見られたり、
選ぶことのサポートをしてもらってたんだなと。

ちなみに、TSUTAYAは直接関係ないけど、
レンタルで流通するCDをリリースできるという、
ある程度のメジャーさを担保してた面もある。
音楽の良し悪しの話ではなく、
事務所とかレーベルとかの運営基盤の意味で、
しっかりしてる確率が高くなるよね。

今もサブスクを多少なり使ってて、
レコメンドされる偶然性はあるものの、
勝手に流れてくる感じが好きじゃない。
あと、サジェストによって選択肢が出てくるけど、
選ぶ範囲の枠がない感じが苦手なんだよね。
カタログを見て自分で選んでる感じがほしい。
だからって、流行りモノに安易に飛びつくのもナンセンス。
昔からそゆのは好きじゃない。

あと、今でもCDをレンタルしないと繰り返し聞かなくて、
お気に入りのアーティストに入らないのはある。

---(引用ここから)---
GEOのCD買取終了の話。時代の流れなのでまあ仕方ないけど、個人的にはCDレンタルが無くなったら発狂する😭
サブスクはただの音楽流し聞きアプリと思ってる私は、真剣に音楽聞くのはやっぱりちゃんと音源入れて聞きたいんよ。ダウンロードは高額だしCDレンタルが一番リーズナブル。


from Ksuke-Amn (@Ksuke185296)
---(引用ここまで)---
---(引用ここから)---

(前略)
以前山口一郎さんが
「今の若い子は"浴びる遊び"ばかりで"探す遊び"をしていない」
と言うことを話していた。
語弊はあるがこれと同じ。
なんかもったいなくねって感じるんだよな、知的好奇心みたいなのを放棄している人って。


from Tell (@834199975_)
---(引用ここまで)---


これはサブスクや配信も含めつつ、
どっちかというとTSUTAYA DISCASへの文句だけど、
歌詞カードの文化、残っててほしいんだよね。
アレンジャーとかスタジオミュージシャンとか、
クレジットをひと通り目を通してたので、
CDだけとか音源だけだと結構困る。
そりゃ全部細かく覚えてるワケじゃないけど、
いつもの人だなとか、他でも見たことある人だなとか、
なんとなく覚えてるものなんだよね。
気を遣ってくれる人だとYouTubeの説明文に入れてたり、
オタクがwikipediaに書いてるのを拾えたりするけど、
情報が手に入る確率が格段に落ちた。

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サブスクは再生回数でお金が落ちるので、
手元にデータがあってもオンラインで聞く方が良かったり。
そんなこと考えずとも、検索すればすぐ出てくるから、
大半はオンラインで聞いちゃうけどね。
ただ、たまに見つからないこともあったりして、
やっぱりアーカイブとしてデータを持っておきたいなと思う。
そゆところがサブスクなら定額で聴き放題なのに、
わざわざ金銭的に高い方法でCDを借りてる理由だったり。
ちなみに、CDのレンタルと同額でiTunesの配信が落とせるなら、
(歌詞カードの話を除けば)そっちでも良かった気がするので、
やっぱりCDの消滅とかレンタル文化とかそゆ話より、
アーカイブをどうするかが一番大きな話なんだなと思う。
データであれ手元に所有してるものがあるかという話。

Adobe税に文句言ってPhotoshopのサブスクやめたけど、
さすがに音楽のサブスクなら継続する前提で、
支払いをし続けることも飲めるかな。
無料アカウントに戻ってもある程度できそうだし。

で、ある意味今回の本題を改めて書くと、
サブスクの一番の問題はアーカイブの話で、
物理的であれデータであれ、モノが手元になく、
アクセスのイニシアチブがない状態なんだよね。

値上げされても人質を取られた状態だし、
スキャンダルで一斉に配信停止することだってあるし、
会社と揉めて泥沼になったり、
そもそも会社がなくなって宙ぶらりんになったり、
管理が面倒になって放置されたりだけでなく、
本人が忘れてほしくて消すケースだって考えられる。
そしてそれは予告なく起こるパターンばかりだろう。

CDからサブスクにならなかった音楽があるように、
サブスクの次の音楽の聞き方に変わるときに、
次の仕組みに残らないマイナーな音楽があるはずで、
比較的マイナーな音楽が好きな自負があるので、
サブスクのサ終によって聞けなくなるのはナンセンス。

だからこそ、手元にモノがあるって、
ちゃんと主導権を持つために大事だよね。
(管理という自己責任と引き換えだけども)

---(引用ここから)---
Blu-ray生産修了はそれ自体がどうこうより、今後映画とかのパッケージメディアが消滅して全部サブスク形式になられるとかなり嫌なのだが、どうしたもんかね。金払って購入したのにサービス終了しましたで視聴不可になるの一番腹立つんだが


from まっちゃアイス (@midorino_maccya)
---(引用ここまで)---

---(引用ここから)---

(前略)

安室さんの楽曲はApple MusicやSpotifyといったサブスクサービスで配信されていましたが、(2023年)11月16日頃から、他のアーティストとのコラボ楽曲などを除き、軒並み聴けなくなっていると話題に。さらにミュージックビデオなどを配信していた安室さんの公式YouTubeチャンネルも「このチャンネルは、現在ご利用いただけません」と表示されるなど、アクセスできない状況になっています。


from 安室奈美恵さんの楽曲が各種サブスクから消える - ねとらぼ
---(引用ここまで)---
---(引用ここから)---
(前略)

CDってスピンコートで保護層がビニール袋並みに薄いから30年くらいで外周からさびていくんですよ。レコードより長期保存に向いてないのでEACでWAVに吸い出して、flacに変換しておかないとものすごく後悔します。

(後略)


from ホルモンの人 (@hormonenohito)
---(引用ここまで)---
---(引用ここから)---
CD-Rの寿命が20年くらいなんだけど、そろそろ00年代に買った同人CDがやばい デジタル配信されていない曲、再販もない、そもそも作者が行方不明 もはやこの手元にあるやつだけが最後


from ろんず (@athlonz)
---(引用ここまで)---

ただ、大昔はCDからMDにコピーしてたけど、
聞きたくなったらまたCDを借りればいいと、
あるときに持ってたMDをばっさり全部捨てて、
それでも特に困らなかったんだよね。
あとあと、マイナーなものだったとしても、
意外とYouTubeにあがってたりする。
むしろ、サブスクにならないくらいだと、
オフィシャルの動きが鈍いから、
消されないという話すら考えられる。

あとあと、
ボカロはニコニコ動画だったから、
手元にデータがないんだよね。
今アクセスしても割と残ってたり、
YouTubeで探せば出てきたりする。
もちろん消えて聞けないものもある。

ということで、アーカイブって言いながらも、
なんとかなりそうな感じもしなくはないし、
過去にアーカイブがない状態を経験してるので、
結局のところ感情論だったりする。
まぁ、サブスクを使ったとしても、
お行儀の悪い方法でなんとかはなるんだけど。

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いま、平成型CD中心モデルに軸足を残しながら、
令和型サブスク中心モデルも両立させようとして、
その結果、面倒なことになってるので、
今挙げた要素をサブスクに置き換えて、
もう全部サブスクに乗っかる方法を考えてみる。
まぁ、こうして未練をタラタラしてる人間なので、
理屈をこねたところで動くとは思ってない。


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とりあえず買ってるCDはそのまま。
再生アプリの切り替えが面倒なくらいか。
リリースの情報はフォローで十分で、
通知が入ったらお気に入りかリストに入れちゃえばいい。
ある程度聞いてもういいかなってなったら、
アーカイブのプレイリストに移す。
毎年のディスクレビューだって、
このプレイリストから作ればいいし、
なんならそのまま公開しちゃえばいい。
ただ、突然消える問題だけは対策ができないか。
人によって好き度合いは変わるので、
シングルの通知は要らないけど、
アルバムは聞きたいぐらいの温度感を、
フォローに入れるのかという問題があるかな。
これは慣れればなんとかなるような気もする。

あとは、サブスクのサジェストに乗っかるか問題。
アルゴリズムも向こうに握られてるもんなぁ。
気まぐれで聞いたCDが良かったケースって結構あるからね。
そゆときはだいたい今までの傾向から外れるパターンで、
それってサブスクが苦手なものでしょ。

これでサブスクに軸足を移したら、
手元にデータを残すためだけにCDを借りるのか。

---(引用ここから)---
SpotifyよりApple Musicのほうが音質がいいという言説に対して「人類の大多数が320kbpsのmp3とwavの区別すらつかないと科学的に証明されてるのになに言ってんだか(僕もつかない)」くらいに思ってたけれど、Apple Musicに入ってみてわかった。明らかにApple Musicのほうが音質がいいです。
個人的にはSpotifyのほうがややロー感が強いように感じるのだけれどそれは実際にローが出ているのではなく出音の比重がセンターに寄っているからで、サイドの広がりと奥行きはApple Musicのほうが断然あると思う。

(後略)


from 管梓 Azusa Suga (f.k.a. 夏bot) (@chelseaguitar) その1 その2
---(引用ここまで)---
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結局のところ、
CDの消滅というよりレンタル文化の消滅だったり、
もっといえば、所有の問題でしかないんだよね。
付け加えれば、
今までCDレンタル文化で馴染み深い方法を、
手放さなきゃならないことへの抵抗感なんだよね。

こうして整理していくほど、
ただの屁理屈だなって客観視していく。
まぁその感情論が厄介なんだけど。
 

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ここからはただのノスタルジーとして、
自分にとって馴染み深い文化が今どうなっているかという話。
老害の愚痴といってしまえば元も子もないけどそのとおりの話。

パソコンを持たなくなることだけでなく、
ノートPCにCDドライブがなくなるなんて思いもしなかった。
再生機器がないという意味だともはやレコードと同じ。

---(引用ここから)---
そーいえば自作PC組む時、ツタヤのレンタルCDを取り込むのを目的に光学ドライブ付けてたけど、今のPCが壊れるよりも先に近所のツタヤが潰れちゃってたな


from わかめそば (@wakamesoba98)
---(引用ここまで)---
---(引用ここから)---
フィルムカメラとかが再熱してるのってスマホで手軽に何枚でも撮れる便利さに対する逆張り的な側面も大きいと思っていて、音楽で言うとサブスクに対するレコードがそれに近い位置づけだと思うから、CDが便利さとその逆張りの間の中途半端な立ち位置になって来てる印象がある
先鋭化しすぎた便利さに対する逆張りの受け皿として、枚数制限や現像の手間があるフィルムカメラとかデカくて再生も大変なレコードとか”あえて”面倒臭さを楽しむものが再熱してて、その点CDはなまじレコードよりはまあまあ実用的な分、逆張りとしては少し弱い(個人の感想です)
もちろんCDの味わいが好きな人も一定数いるのは分かるけど、サブスクにない物質感を求めるならレコードの方が単純にデカくて存在感があるし、サブスクと比べたら圧倒的に不便ではあるので、CDっていう媒体が現状不利っぽいな〜とぼんやり思った(そのうちCDも“レトロ”枠になって再熱するかもしれんけど)
CDって多くの人にとってもう“サブスクにないやつを補完するもの”でしかないんだよな


from しゃー (@wareyeknee) その1 その2 その3 その4
---(引用ここまで)---

サブスク時代に入ってから、
シングル曲を短いスパンでリリースするようになって、
カップリングって文化がなくなってきてるよね。
アルバム1枚全体の流れとかもやりにくいし、
隠しトラックが入る余地なんてないね。

今って、配信限定のシングル曲が中心で、
アルバムのリリースも間隔が空くようになって、
CDを待つとかなりタイムラグが出るんだよね。

あと、どんどんバズが細かい単位になっていて、
アーティストを継続的に聞くというより、
曲単体で読み人知らずのように流れていくだけに見える。
昔から一発屋って言葉はあったけど。

---(引用ここから)---
サブスクあふれる現代。若者はCDを買う機会が少なく「カップリング曲」に馴染みがないようだ。「シングルとカップリングの違いや関係性を探ることも音楽の愉しみ方だったのですよ」と語ると学生さんが一言。
「BLの話ですか?」
リテラシー高すぎるぜ令和。

(後略)


from 中屋敷法仁 (@nkyshk)
---(引用ここまで)---

渋谷のTSUTAYA、ある種の象徴として、
CDレンタルをやめたのはショックだった。
あと、思ったより早かったなとも思った。
巨大な倉庫として、もはや自分の棚のような感覚で、
いったいどれだけ借りたかわからないけど、
地元のお店にないマイナーなものがあって、
結局、まとめて借りるのが手っ取り早かった。
最後に惜別の餞のごとく、旧譜をまとめてレンタルした。

リニューアルしてから一度も行く用事がなく、
推し文化にすべてが飲み込まれたなと思った。
ただ、これはタワレコも似たようなもんなので、
ミュージシャンであっても、
音楽だけ作っていればいいとはもう言えないんだなと。

そういえば、ずーっと土曜の深夜にやってたCDTV、
もうノスタルジーになってしまうんだね。
他よりもマイナーな方向に広げてたから、
おかげさまでいろんな音楽に出会えたと思う。
もうどれとか覚えてないけども。

聞き手として作家より作品に重きを置いているので、
沼らせて課金させる今のファンダム文化からは遠い。
もっと、広く浅くでほどほどの濃さのファンが可視化されると、
個人的には居場所が増えてありがたい。

そうそう。音楽より先に人柄を知りたくない。
まずはしゃべりより先に音を聞かせろって思っている。

ひとりひとりに客が付くかという意味において、
フロントマンと「じゃない方」でやっていたバンドって、
もう残念ながら時代遅れになってしまうんだろうな。

---(引用ここから)---
リニューアル後のSHIBUYA TSUTAYAの数字的な状況をお聞きできますか?

 【鎌田崇裕さん】 来客数は季節によって変わりますが、倍以上になっています。5月の大型連休がトップラインになりますが、改装前は1.5~2万人だったところ、昨年5月のリニューアルオープン直後は4万人を超えました。来客数が下がる冬場の1~2月は、以前は月1万人を切っていましたが、いまは3万人ほどを維持しています。それだけコンテンツもブッキングしていますから、売上としても倍増しています。

 

from “脱・小売”を掲げた渋谷TSUTAYAの英断、改装後の来客数&売上が倍増 - オリコンニュース

---(引用ここまで)---
---(引用ここから)---
渋谷ツタヤは音楽の未来を予言してしまった。  もう今後の音楽シーンにはアイドルとアニメしか存在しない。 バンドというものに席は用意されていないのだ。 少なくとも資本的には。  これからのロックバンドはアイドルである事を引き受けねばならない。


from ゆうやけしはす 6/10東高円寺UFOクラブ (@yuuyakeshihasu)
---(引用ここまで)---
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結局のところ、
ノスタルジーと自分の慣れにしがみついてるだけで、
時代とのズレに文句を言ってるだけだし、
イノベーター理論のラガード(遅滞者)でしかないんだよね。

まぁ、時代の趨勢に逆らうことはできないので、
強制終了になるか自分で変えるか、
いずれかのタイミングで淘汰されていくのである。

 

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BGMは 黒木渚 の ゴーストノート (Al)

なんだかんだずっと聞いてるよね。