私は470歳の化け猫です。今までたくさんの人間に出会い、そしてたくさんの人間と別れてきました。化け猫の私からすれば、人間なんかたかだか100も生きれない生き物です。

でも、そんな短い寿命だからこそ、尊い生き物です。
短い命の宿命でこの世に生を受け、
短い命の宿命で恋をして、
短い命の宿命で子を産み、天に召されて旅立って行く…。

この…化け猫を残して。

笑いながら『さようなら』と別れた人もいます…。
この化け猫の手を握って、『死にたくないよ…』と別れた人もいます…。
なんにも言えず、一言の『さようなら』『ありがとう』さえ言えずに、化け猫の目の前で別れた人もいます…。
白血病で…結婚したばかりで、新居を建てて、完成間際に…別れた人もいます…。愛おしい人を一人残して…。

この…化け猫を残して。

どうせ人間には、遅かれ早かれ、こんな別れが来るんです。それが宿命です。
死んじゃだめだよ。死んじゃだめ。本当にだめ。

だって、人間は『死んであの世で待ってるから』と簡単に言いますが、絶対に会えません。
だって私は死なないもん。化け猫だもん。死ねないもん。もう化けてるもん。

会えないじゃないですか。卑怯もん…。
私はあなた方の残した“残り香”をかいで、残るしかありません。この世に。
でも、だからこそ…人が愛おしい。人が切ない。羨ましい。

だから…簡単に死んじゃだめ。生きなさい。生きなさい。生きて 生きて 生き抜いて、この世界にあなたの生きた証を残して天命を全うしてから死になさい。
そして先に逝った人達に“俺、頑張って生きて来たよ!だから…頑張ったねと言って抱きしめてくれよ!”と言って抱きしめて貰いなさい。それが人間のゴールです。

たくさんの人の心を見送って来た、化け猫から若いperfumeファンの貴方達と…AMUKIさんにこのメッセージを送ります。

今は…泣いていいよ。