ミディア003号と“金色”のエースが不時着を試みてから既に45分…。

「救援隊の到着まで、あと15分…。いけるな。」

かっしゅかしゅ大尉はモニターに表示された時間を見て、呟いた。

初めから時間稼ぎが目的の作戦だった。オレンジを撃破した後、スグに敵のMSの側面に回り込んでの膠着状態。敵のMSも迂闊には動けない。向こうも自軍の援軍を待っているのだ。

「よ~し…気付くなよ…。いい子だ…。そのまま動くなよ…。」

「あと5分…どちらの援軍が早いか…!」大尉がそう思った瞬間、反対方向からロケット・ランチャーの総攻撃が始まった。

「ちいい!向こうが早いか!」

かっしゅかしゅ大尉を攻撃するMSの横を、別のMSがミディアに向かおうと動きます。

『させるかーー!』“幸福色”の百式は、なんとロケット・ランチャーの砲撃に真っ正面から突っ込んで行きます!

ロケット弾の軌道を紙一重でかわしながら走る“金色”

「…こいつ!馬鹿か…!」「ロケット・ランチャーをかわすだと!?」

『うおおおおおりゃあああああ!』ビームサーベルで切りかかる“百式”

≪バシュウウウウン!≫ 最初の一台を一刀両断に切り裂く。

《ガリガリガリ!》マシンガンの銃弾を背中に浴びながらも、その矛先を素早く切り返す。

≪ガシュ―――ン!≫≪バチバチバチ!≫ ショートして崩れ落ちる敵MS。

≪ガガガガガ…!≫左腕を盾代わりにして銃弾を受けとめる“百式”

『まだまだ…!』被弾センサーモニターの左腕は真赤です。左肘から先が…ブラックアウト。

『ここからがしぶといんやでえええ!!』

『くう…!俺ってカッコいい…!』