『ズガァァァン!!』

敵のモビルスーツが、胸板をビーム・ライフルで撃ち抜かれて爆発して砕け散った音だ。

「…これで残弾ゼロ…。」

その重モビルスーツは、たった今最後の一発を打ち放って、殴るしか利用価値が無くなったビーム・ライフルを足元に投げ捨てた。

「奴め!撃ち尽くしたか!」「みんな気をつけろ!こいつは“エース”だ!」

「格闘戦で来るぞ…!」「一定の距離を保って打ち続けろ!」

敵のMSは、戦闘を開始した時から実弾系の大型マシンガンを撃ち続けている。

だが、その余りにも威圧感のある“青い重モビル・スーツ”は、何発もの直撃を受けながらも、その活動を止めようとはしなかった…。

「戦闘開始から約一時間…殲滅した数…5…残り7機か…。俺一機に四個中隊か…上等だ。」

__その男__おおすちん__駆るは__青いカスタム機__

赤い一つ目がギラリと死を誘う。

「ここは通行止めだ。他を当たれ。」 __つづく