いつの事だったか、だいぶ昔だ。
学生の頃か、友人と深夜のファミレスに行った時の事。
食事を終え、歓談していると、
客もまばらな店内に、ひと際大きな声で会話をしながら、
おじさん二人が入ってきた。
どこか訛りのある野太い声が店内全域に響き渡る。
他のお客さんも一斉に振り向く。。
ものすごいインパクトだった。
注文はもう決まっていたようで、メニューを指差しながら、
「おねぇちゃん、クリームソーダちょうだい!、、あと、濃く作ってくれ、こういう所のは薄いから嫌なんだよっ!、なっ!」
無理な注文と強烈な眼力に圧倒され、店員さんは「はい」と返事をして足早に厨房へ戻っていく。
なんだかツボに入ってしまった。
他のお客さんも笑いをこらえている様だった。
見た目は、作業員風で振る舞いは粗野極まりない。
出稼ぎにやって来たのかな?誰かを訪ねて東京に来ただけなのかな?
色々と勘ぐってしまう。
まあ、それだけインパクトがあったのよ、今でも覚えてるんだから。
やがて注文の品がやって来ると、
彼は自身の人生を語る日焼けし節くれだった指でストローをつまみ、ゴクゴクとクリームソーダを飲み始めた。
「ゴクゴク、ぷはーーーっ、、、、、、ゲフッ!」
なんて豪快なおじさんなんだろう!
残念ながら、肝心の味について言及していたかは記憶にない。。
ずばり、濃さなんて変わらねーだろ、とあの時の皆が思っていたことと思う。。
遠い記憶だが、クリームソーダを飲むたびに思い出す。
そして、あれから約30年、時は令和となり、、思わぬ形で真相が明らかになったのだった。
先日、某星乃珈琲店にてUFO研究会の会合時に、衝撃の事実が判明したのだ。
ふと厨房が見えたのだが、そこに私は小さな乳白色のタッパーに入った車のクーラント液のような緑色の液体を見つけた。
誤飲したら危ないではないか、果て何でこんなところ…
はっ!まさかっ!!
私の脳に新たなシナプスが形成された。
その横にはウィルキンソン炭酸水のペットボトルが置かれていたのだ。
そうだったのか!私が飲食店での勤務経験がないので知らなかっただけかもしれないが。。
こうやって作られていたのですね、、
ゴメンナサイ、あのおじさんに謝らなければならない。
彼は粗にして野であったが、卑ではない、どころか違いの分かる男だったのだ。。
ダバダ~♪(古い)
真面目な話、クリームソーダの濃い薄いなんて、そうそうわかるもんじゃありません。
やはりあのおじさん、只者ではなかった。
おじさん、今でも飲んでるかしら…
おじさんの至福のひと時の一杯は、ドリンクバーの普及した現在、安価になり特別なものではなくなってしまったが。
そうそう、安価なおかげで今日もこうやって、
メロンソーダにアイスを乗せて自作である。
サクランボのシロップ漬け持ち込みたくなるな~。
てなわけで、
じゃーん!
行きつけのしゃぶしゃぶ屋さんにて
さて、あれから30年近く経った。
今、私は、あの時のおじさんと同じ年頃かな、
どんな仕上がりだろうか。
なんか、リアクション等は似ているのではないかと思ってしまう。
声がでかいとよく怒らるし、、
クリームソーダも好きだし、、、
うむ、おじさんに負けない味覚を作るぞ~!
私もたまには純喫茶風のお店で、本格的なクリームソーダを飲むとしよう!
さて、クリームソーダを飲み比べて、
違いの分かる男を目指して!
これであなたも健康~!!
多摩市・聖蹟桜ヶ丘の鍼灸院【つるかめ鍼灸養生院】
https://tsurukame-power.jimdofree.com/
~編集後記~
自動車のクーラント液の誤飲は意外と多いらしい。なんだか甘い味がするらしいので、子供がまれに飲んでしまうそうだ。気をつけましょ。










