今回はちょっと真面目な内容です。
少し長いですが、最後までお付き合いいただけましたら幸いです。
この記事を読んでくださっているあなたは、当然のように文字が読めますよね?
街中の標識も読めますよね?
お買い物する時、商品の説明や値段もよめますよね?
ですが、世の中には識字教育を受けることができない子供たちがたくさんいます。
字を読むことができないために、安全な仕事に就くとこができず、犯罪に手を染めてしまったり、女の子の場合は売春などをするしか選択肢がなくなっている地域もあります。
7人に1人が文字を読むことができず、例えば、非常口の標識も理解することができないという地域もあります。
そして、その子供達が大人になり、子供を授かった時、その子供達もまた識字教育を受けることができないケースがほとんどで、その次の代にも、またその次の代にも、その負の連鎖が続いてしまいます。
その連鎖を断ち切ろうと活動をしているのが、ルームトゥーリードという団体です。
この団体は、ジョンウッド氏により設立されました。
詳細を書くと長くなってしまうので、興味のある方はルームトゥーリードのホームページと、ジョンウッド氏の「マイクロソフトでは出会えなかった天職」を是非読んでみてください。
彼らは、発展途上国の、特に女の子たちが学校に通えるように支援をしたり、学校や図書館を作ったりしています。
10月26日に、このルームトゥーリードの「ナイトフォーサウスアフリカ」というイベントが、南アフリカ大使公邸にて開かれました。
協賛企業はFIAT、グランドハイアット、など、名だたる企業がたくさんですが、個人で寄付をしている人もいらっしゃり、いろんなスタイルで支援をすることができる団体です。
ルームトゥーリードの日本のスタッフのかたは、たしか2人?しかいらっしゃらず、いつもイベントの運営などはボランティアの方々の力によって行われているようです。
スタッフのお2人はもちろん、ボランティアのスタッフの方々もとてもアットホームな雰囲気で接してくださいました。
こういうイベントや、団体への寄付というのは少し敷居が高く感じられたり、たくさん寄付しなきゃ意味がないような気がしたり、あまり身近ではないかもしれません。
ですが、5000円で、1人の子供が1年間教育を受けることができる、と聞いたら、いかがですか?
5000円も、もちろん安い金額ではありません。
でさが、ちょっといいところにごはんを食べに行けば、すぐにそのくらいの金額になりますよね?
決して、「そのご飯を我慢して寄付しなさい!」なんてことが言いたいのではありません。
我慢して、自分を犠牲にした寄付は、マイナスな感情を生んでしまいますからね。
そうではなく、あくまでも、「何十万円、何百万円という大金じゃなくても、寄付には意義がある」ということがお伝えしたかったのです。
寄付は、企業単位とか、お金持ちがすることではなく、もっともっと身近なものなんです。
先ほども書きましたが、この団体は教育に関する支援をしています。
人によっては、「教育より、今この瞬間の食糧支援の方がいいのでは?」と思う方もたくさんいらっしゃると思います。
私もそう思うことがありました。
これは、どちらが正しいとか、どちらの方がいいとかではないのだと思います。
もちろん、ほんとうに今日明日の命が危ぶまれる飢餓に苦しむ人々だらけの地域には、食糧支援がいいのかもしれません。
ですが、やはり教育を受けることができず、自立した生活を送ることができなければ、ずっと支援頼りになってしまいます。
ルームトゥーリードは、おそらく今の子供達に教育をうけさせてあげることで、未来の貧困を防ごうとしているのだとおもいます。
まとまりなくつらつらと書いてしまいましたが、私は
「贅沢せずに寄付したほうがいい」
なんて思いませんし、
「寄付して素敵でしょ?偉いでしょ?えっへん!」
なんてことも思ってません(笑)
ただ、こうして当たり前に文章を書くことができて、読むことができて、本も読めて、標識も読めて。
そんな当たり前の事が、当たり前ではない人々がいること。
そんな人々のために、少額からでも、気軽に寄付ができることを、少しでも多くの人の知っていただけたらいいな、と思い、書かせていただきました。
とっっっても長い文章、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。