認知症両親の在宅介護がつらかったころ。
認知症両親と向き合うと、両親との間に合った無数のトラウマと、日常のひとつひとつにわきあがる感情に思考が占領され、つらかった。
些細な家事でさえ、ストレスでやりたくない!!!
 
そこを乗り越えられたのは、やはり自分のトラウマ、ブロックなどと、感情から逃げずに向き合おうという強い気持ちがあったから。
 
当時強い気持ちはあっても、解決するまでの時間をとることは物理的にできなかった。
自分の感情のパターンを拾ったり、感じたりすることを意識的にしていた。
自分の気持ちを無視しない。
怒りや悲しみの記憶、感情を意識していく。
それはとてもつらいけれども、そこから目をそらさなかったからこそ、ここ数年でじっくり子どもの頃から今に至る自分をそのまま受け入れることができてきている(現在も継続中)。
 
つらさの原因は自分自身の思考にある。
親のせいではないし、自分以外の誰かのせいでもない。
そこを腑に落ちるまでじっくり癒す。
そこに至るまでどの過程の自分もその時々を精一杯生きている。
つらかったよね私。
自己否定する必要ないよね私。
頑張ったよ私。
 
この癒しの過程の中に、自分らしさを見出す。
こういうところが自分らしいんだな。
だんだん自分が愛おしくなる。
可愛いな~私(笑)
 
外からのチカラで自分をねじ伏せたり、無視することをやめる。
自分の本当の気持ちの声をきく。
感情を確かめてあげる。
解決しなくてもいい。
しばらく放置しておいてもいい。
時間が解決することもある。
 
 
感情を大切にすれば、日常にしあわせが増える。
日常を優しく感じることができる。
そして気づけば周りが変わっている。
私にみんな優しいと気づく。
自分に気づいていくことで、人の優しさや素敵なところがたくさん見えてくる。
私は私で良かったな。
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松元佳子