介護の「つらさ」のゆるめ方
漢字で一文字 「笑」
 
 
「つらさ」をゆるめてくれるのは、「笑顔」と「笑い」です。
 
認知症両親を在宅介護していた長い時間、もっとも辛い時期つまり「死んでくれ」「死にたい」と思った時期をなんとか乗り越え、今の穏やかな日々を迎えるまで。
私と妹たちを支えてくれたのは、間違いなく「笑顔」と「笑い」です。
普通すぎました?
でも本当なんです。
特別じゃなく普通にあるもの、いつでもできるもの。
 
 
「笑顔」
誰かの笑顔を期待するかもしれませんが、この笑顔は自分の笑顔です。
 
あなたは、今自分がどんな顔をしているか確認したことがありますか?
眉間にしわがよっていたりしていませんか?
 
私自身、介護していた当時父のやることなすことすべてが受け入れ難く、父の行動を見守っているとき、鬼の形相でにらみつけていたらしいのです。
妹たちに何度も指摘されました。
「お姉ちゃん凄い顔して睨んでるよ!」
 
たしかに鏡をみると、普通の顔なのに眉間の縦じわやおでこのしわがくっきりしていて、そりゃもう自分で言うのもなんですが「怖っ!」
 
意識して鏡を見て、最高の「笑顔」を作るよう(←無理やりでも作ることが超重要)心掛けました。
 
気が付いたらやること
鏡の前で最高の笑顔の練習をして自分に「微笑み」かける時間を作る。
 
 
「笑い」
日常生活の親や自分の失敗などを、いかに笑い話にして受け取るか?
つまりイライラやげっそりを笑い飛ばす、です。
 
出来事を事実と感情とにわけて、事実をもとに、感情を怒りやイライラのネガティブなものを笑いに変換する。
そして家族や親と一緒に笑う。
 
私ひとりで両親の介助をしたときのイライラした出来事を妹たちに報告するとき使っていました。
「こんな面白いことがあったよ!」
変換すれば、嫌なことも面白いことになる。
捉え方が変わるとつらさは確実に緩みます。(ストレス緩和)
私の話を聞く妹たちも愚痴を聞くより笑い話を聞くほうが気楽。
妹たちも笑い話に変換して話す回数が増え、知らず知らずのうちに気晴らしができる。
 
例えば、父の掃除。
母の相手をしながら家事をいくつか同時進行し疲れて集中力がなくなりイライラな私。
何もしないでテレビとラジオを同時につけ見ても聞いてもおらずごろごろする父。
そのとき私は(切れ気味)父に「掃除機かけて!」
父が掃除機をかけはじめた音がしたので、見て見ると。
片付けることなく座ったまま自分の周りに掃除機をかけていた。
(ハンディタイプの掃除機じゃなく、普通の掃除機w)
「マジですか?!」(驚く→呆れる→爆笑)
 
私の中の常識、
「掃除機をかけるときは周囲を片付けて、立ってかける」
が父によって一瞬にして打ち砕かれ。
イライラがぶっ飛んだ(笑)
 
これを妹たちに話すと大爆笑。
「なるほど、そうきたか!」
その場にいた父もみんなが笑うから笑っちゃう。
(しかし父本人は私に言われた通り掃除機をかけているのだから、なぜ笑われているかわかっていないかったw)←まさかのオチ
わけがわからなかった母、みんなが笑ってるから笑っちゃう。
一瞬で場が和む。
 
 
まとめ
「つらさ」は感情、否定しなくていい。
否定するとさらに「苦しさ」「悩み」が重くなります。
「つらさ」を否定しないで、それを「笑い」に変換する習慣作りをする。
意識的に鏡を見るようにし、自分の「笑顔」を自分で見る。
「頑張ってる自分、お疲れ様!素敵な笑顔をありがとう!」
と自分に自分で声をかける。
(周りに人がいないことを確認しよう!常識的には怪しさ満点w)
それが小さな癒しになって、日々の自分を守ります。
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松元佳子