先日、妹次女の息子=甥が二十歳の誕生日を迎えた。
 
甥が生まれる前から母は若年性アルツハイマーで、まさか甥が二十歳を迎えるまで生きていてくれるなんて思いもしないこと。
 
甥は生まれた時から認知症の祖父母を見て育った。
甥にとっては、祖父母が認知症ゆえ違和感も我慢も多かったと思う。
そういう話、甥に聞いたらその都度素直にしゃべってくれったっけ。
 
家族みんなで集まって大いにお祝いしたかった。
きっと認知症両親だって初孫の成人を祝う楽しみがあったはずだ。
お祝いどころか、面会さえできない。
喜びをわかちあえない寂しさは無常。
そういうご家族も多いだろう。
 
せめて認知症両親と甥と家族で面会しお祝いができるくらいに騒動が早々に落ち着いて欲しいもの。
今は、それぞれの日々のささやかな幸せと笑顔の時を願おう。
 
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松元佳子