「認知症両親とともに」というこのブログを書くようになったのは、認知症両親の介護というか両親や両親のことを思う妹たちの生活サポートという長女としての役割を果たすうえで、私の心の葛藤や私はこれがしたい!ということができないストレスを黙って聞いてくれる誰かに話したかったのでした。
 
話したかったこと
・自分がやると決心してやっていることだけれど、弱音は吐きたい
・誰かのアドバイスは役に立たず(当時いろいろな場所や人に相談してもアルツハイマーの母への心地よい対応の仕方について、答えや方向性を示せる専門家はいなかった)、自分で仮説をたて検証しながらやるしかなかったがそれは重荷でストレスフルだった
・認知症の両親への効果的な対応法、お互いのストレス軽減できる日常生活の進め方、私自身のストレス解消法を知りたかった
・家族や親族間の連携のストレス
・それぞれに合った効果的なコミュニケーション法
・認知症両親のケアで効果的だった方法のシェア
などなど
 
認知症両親の生活サポートをするようになって、知識については学び実践し効果的で効率的なやり方を模索することで時間をかけ実験と考察を繰り返せばさまざまなことを解決できることはわかった。
 
けれども自分の感情の取り扱い方がわからず、ストレスがどんどん溜まっていき、その効果的な解消法が全然わからなかった。
ストレス解消は対処療法ばかり、でも私はずっと本気でストレス解消したくて、根本的な解決策を探していた。
 
そしてたどりついたのが、「根本的なストレス解消法は自分を知ること」。
それは自分の感情を紐解くこと。
生きてきたこれまですべて振り返る難儀な作業を丁寧にすること。
 
だから今現在介護のストレスがある方は対処療法が良いと私は感じています。
自分の感情を丁寧に紐解く根本的なストレス解消は、かなりエネルギーを使い、辛い思いがぶり返すことがほとんどなので、現状が辛い人は耐えられないのでは?と感じるからです。
 
さて。
自分の感情を紐解くというのは、結局自分とはどんな人かを知るということ。
素の自分を知る、出していくこと。
そのためのナビゲーションが今感じる様々な感情。
 
自分の現在地を知る
私の場合、日常生活では感情より思考を優先。
思考は、
こうあるべきという私以外の人にとって私が便利に扱える欲求を満たすことで私の価値を高めるため
人から期待されている自分でいることに価値があると信じている自分を作る(守る)ため
つまり自己防御のため欲を満たす働きが多い。
 
ということは、たいてい素の自分を否定し理想の自分像を作り上げようとする。
素の自分と理想の自分が違えば違うほど、ストレスが大きくなる。
 
自分の目標(ゴール)
素の自分、つまり感情を素直に表現できる自分であること。
この感情を素直に表現できる自分というのには、かなりの努力が必要。
なぜ努力が必要かというと、
自分を素直に表現することを良しとしない社会で生きてきたから。
 
 
具体的にどんなことを努力するかというと、
・今目の前のことに自分がどんな感情を抱いているか拾いまくる
→感情を邪魔もの扱いしない、感情を感じないようにシャットアウトしていないかチェックする
 
感情を邪魔者扱いしたとき、
感情を感じないようにしていることに気づいたとき、
なぜそうしているのか過去に遡って自分と対話していく
 
・思考(欲)をやめ、感情(心)を優先する
思考は、自分の外側を意識することがほとんど、環境に左右され迷いや悩みを深める
感情は、自分の内面を表すので、周りに惑わされない自分を育て軸を作り出す
 
・今の自分の感情(ネガティブなのか?ポジティブなのか?穏やかなのか?)を知り、それを自分で確認し肯定する(私は今このように感じているんだね)
 
感情のバランスが、心の状態を表す
心の状態が安定している=穏やかというのは、何気ない日常に豊かさや喜びを自然と感じ自分も周りの人も自然と(無理なく)大切にできる
 
・自分の感情の状態を自分と対話しながら分析し穏やかになるためにはどうすればいいか見つけていく
 
 
この自分の感情を紐解く意味は、自分を知り精神的に成長すること。
元も子もないかもしれないけれど、結局今を精一杯生きるということ(笑)
Effect_20170603_073328.jpg
~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~
松元佳子