「私たちは経験から学ぶのではない 経験を振り返ることから学ぶのだ」
ジョン・デューイ
 
強引かつ簡単に言えば「復習せよ」というこの言葉。
実践練習を繰り返すより前にすること、それが経験を振り返り人生に落とし込むこと。
学生時代の試験勉強と同じ。
新しい問題を次々に解くより、自分の間違った苦手問題を繰り返し復習しマスターしていくことが大事。
 
ここ数年、経験をもとに様々学んでみたものの、何かしっくりこなくて。
それぞれに取り組みながら、振り返り落とし込む日々の作業の中から見つけ出した言葉が上記の言葉。
 
私が経験を振り返ることから学んだことは、「今を精一杯生きる」。
学んだ答に確信はありましたが、私はその本質を探していました。
本質は、最近学んだことから納得できるものがありました。
それは、生きる動機と目的の全体像と自分の現在地を知る。
 
 
在宅介護していたとき、私はとても苦しくて。
あらゆるストレスに押しつぶされそうでした。
でも「今を精一杯生きる」ことを目標に生きていた。
そうすることが自分に誠実である気がしていたので。
結果的にそれでオッケーでした。
 
 
生きるとは経験を積み重ねること。
そこから学び、自分を知っていくこと。
そして自分を活かしていくこと。
 
在宅介護という私が人生で最も恐れていたことにチャレンジ。
なにせ私、中学生のころから「両親の老後の面倒は絶対に見ない!」と宣言していました。
そして両親は「私たちは絶対に子どもの世話にはならない!」と言っていた(笑)
 
在宅介護では、自分と親や妹たちや夫という身近な関係性やそれぞれの違いから、自分の本質を知っていくのでした。
 
はじめは。
父や母が認知症になったことで、親の本質を知るようになり。
それは私にとって自分の闇の部分をえぐって知ることだったように感じます。
 
そうして「自分はどうありたいのか?」を常に自分に問いかける日々。
そして「こんな毎日を生きたくない」と答える日々。
それでも日々は「精一杯生きる」。
 
また
「自分と相手の心地よい日々の暮らしとは何か?」
という問いを持ちながら。
「自分も相手も生かし活かす生き方はあるのか?」
最終的に、様々な方々と関わりながら、家族と深く向き合いながら、在宅介護を手放した。
 
そうしてまた日々精一杯生きながら、自分に問いかける。
新しい出会いや学びをはじめることで、自分が知りたいことを知ることができるようになっていきました。
チャレンジし続けるから、知りたいことに出会える。
そうして振り返る。
痛さや苦しさを少しずつ乗り越え学びながら、その先を求め続ける。
精一杯生きるから本質に出会えた。
だからまた精一杯生きて自分を活かしていこう!
そういうところへと私を誘う言葉でした。
 
「私たちは経験から学ぶのではない 経験を振り返ることから学ぶのだ」
ジョン・デューイ
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松元佳子