お盆前ではありますが、認知症両親の実家のお墓参りへ。
お盆中は休みが不確定、今日は休みの夫に連れて行ってもらいました。
私が子どものころは家の近くを通るバス1本で帰省できた両親の実家も、今や公共交通機関のルートが年々遠回りかつ乗り換えが増え、便数がそれぞれ少なくなる地方の田舎。
マイカーなしの私にはお墓参りもつらいので、夫のサポートはとても有難い。
祖父たちがそれぞれ場所の離れた海の近くにあったお墓をお寺の敷地にある納骨堂にまとめてくれていたおかげでお墓参りはかなり楽。
両親の実家双方とも同じ納骨堂というなんとも有難い幸せがあったりします。
ありがとう、おじいちゃんたち!

 

とはいえ納骨堂内は換気扇が回るだけの古い建物、夏のお参りは汗だくです。
熱気の中を漂うお線香の香り。
換気扇の動作音だけが響き、ひっそり静まりかえった堂内。
私たち夫婦以外に誰もいない。
なんだか異空間に紛れ込んだような不思議な雰囲気。
 
ささっとあれこれお供え。
子どものころのお仏壇のお供えや皆で連れ立ってのお墓参りを懐かしく思い出す。
 
そのお供え、納骨堂の決まりでお参りしたら持ち帰るため、ほんの一瞬。
そのことをご先祖様方や祖父母に話しかけつつ、にこにこと。
 
いつもは感謝の気持ちで手を合わせるのですが、今回は父の妹夫婦のことをお願いしました。
 
お線香をお供えするときは、一緒に来れなかった両親、家族親族の誰々などと話しかけながらお供えするのが、私の中の決まりごと。
それは厳しい時代を家族親族と力を合わせて生き抜いてきたご先祖様や祖父母を思うとき、血のつながりを感じる貴重な機会を大事にしたい気持ちです。
祈りの時間を持つ持てるということは、尊いものだなとも感じます。

 

父は5人兄弟の長男。
長男らしい役割はほぼしない父、でも長男の権限を振りかざすことはよくあったようなw
今年は父にお墓参りの報告ができなくて残念。
いつもはお供えの水ようかんやお茶のおさがりを両親に差し入れするんだけどな。
両親がそれなりに元気で少しでも笑顔で過ごしていることを、これまた祈る。
個人的に、祈ることの多い夏。
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松元佳子