「若年性アルツハイマーの母を何とかしたい!」
「家族で協力してなんとかしなければ!」
「家族が無理なら自分だけでも頑張らなくては!」
と思った20代後半から40代前半くらいまでの私。
介護に関することを「正しい」「間違い」「勝ち」「負け」というような力みすぎな人生を歩んでいました(笑)
介護に関することは二者択一ではありません。
ほかにも、好き、嫌い、やる、やらない、スパッとどちらかに分けられるものではありません。
いろいろ不条理があります。
落としどころが分からなくなって悩みます。
もちろん喜びもたくさんあります。
うれしいことはすぐ、忘れちゃうけれども。(それは人の特性w)
今思えば、二者択一(白黒はっきりさせたい)考え方だから、
・悩みが多くて
・窮屈でストレスフルな
人生だったのでした(残念)
ではどういう考え方だと良いのか?楽なのか?受け止められるのか?
私には「若年性アルツハイマーになった母がいる」=事実
ざっくりいって、「事実を知っている」という考え方です。
事実に「正しい」「間違い」「勝ち」「負け」はありません。
当たり前ですね。
でもその当たり前を忘れて、暴走しがちなのが家族の介護です。
自分が暴走族だったので今はよく理解しています(笑)
さて。
・事実があることを知る
え?どういうこと?
・事実は受け入れられなくても、受け入れてもどちらでもいいということを知る
「母は若年性アルツハイマーという診断を受けた」これが事実。
・「事実があることを知る」と「それに抱く私の感情は別である」と切り離す
事実と感情をごちゃまぜにして思考すると、無駄な悩みやストレスが増え、ややこしくなる。
実際、ややこしくなっておかしくなって、間違った方向に問題を解決する糸口を見出して金銭的、精神的泥沼にはまるものです。
私がそうでした(笑)私以外の家族それぞれも、そうでした(笑)
突然想定外なことが身に起こると、自分のことは見えなくなりがちです(教訓)
・事実は事実として、今できることを調べ丁寧に対処していく
〇例えば、病気について詳しく調べ特徴を知る
〇症状と現状を照らし合わせ、その人らしく生きるにはどうしていけばいいか話し合う
〇介護認定を受け、必要なサービスを利用する
〇周囲に理解を求め具体的な協力を仰ぐ
などなど。
・感情は解放する
人に当たり散らすということではありません、念のため。
日記やノートにありのままに書きだしましょう。
一度自分の外側に出して、目で見るという行為で、少し落ち着くはずです。
どの項目に一番ドキドキしますか?
または呼吸が浅く早くなる気がしますか?
そんなことを思いながら、自分が書いた項目を自分に(できれば声にだして)質問してみてください。
私は今、こう感じているんだね?
そうなんだね?
自分に自分が共感することで少し落ち着いてきます。
それで落ち着いたら、
これからどう感じられるようになりたい?
そのためにはどうしたらいいと思う?
みたいな感じでセルフカウンセリング。
自分の希望が言えれば大丈夫、いい感じです。
その希望について、細かくみていきましょう。
うまく行かない人は、カウンセリングのプロに相談してください。
ここ、とても大事なことです。
ひとりで解決できる時期は過ぎています。
自分のシグナルを受け取ってくださいね。
そうして自分をいたわることが第一です。
介護している場合ではありません。
あなたの無理と我慢が介護される方の状況を間違いなく悪化させます。
まずは自分第一、自分が健康であること。
自分が健康であって初めて人を助けることができます。
自分を助けられない人は人を助けている場合ではありません。
ということで。
事実を知りましょう。
事実と感情を分けましょう。
事実に的確に対処していきましょう。
感情をケアしましょう。
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松元佳子
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