母方の祖父は、小さな三姉妹に「死」について折に触れ語る人でした。
そのおかげで三姉妹は、誰かと「さようなら」の挨拶をするとき、この人と会うのは今日が最後かもしれないからお別れの挨拶はちゃんとしよう!と密かなポリシーになっているような感じです。
認知症両親の在宅介護をしているときも、父にとってはタブーな「死」についてずかずかと踏み込む三姉妹となりまして。家族ならではの気安さというか、反発心というか、なんというか(笑)
それで感染症、夏は熱中症と、高齢の両親の命は儚いものだいう話を欠かさないようにしていまして。
常に口に出すことで、不安や怖れに慣れようとしているというか、深く重い話をすることで安心感を得るというか。
この数ヶ月の三姉妹は、そういう意味で「施設暮らしの両親にまた生きて会えるだろうか?笑顔は見れるだろうか?」と話をしています。
今週会えても、来週会えるとは限らない。
写真をたくさん撮ろう!とか
バグしよう!とか
手を握ろう!とか
施設から帰る前には両親の前で「今日が最後かも。でも元気でいてね!ありがとう、愛してる」などと言ってみる。
どんな最後のお別れでも後悔するときはするのだろうし、むしろ笑顔で感謝で送るのかもしれないし。
そんなことを三姉妹はしゃべりながら、一緒に両親の望む家族の時間を実現するのでした。
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松元佳子
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