認知症両親の在宅介護をしていたころ、よく感じていたこと。
頭の「おかしな」両親といると自分までも「おかしく」なる(=気が狂う)。
これ、残念ながら本当です。
ところが解決できるまではいきませんが、「おかしく」なるの意味を変えることができます。
おかしくなるには意味がいくつかあり、
(辞書で調べてみるとわかるのですがw)
異常だ、つじつまがあわない、笑いたくなるような面白さがある、滑稽である
ということは。
認知症両親が「おかしい」のでw「異常だ」「つじつまがあわない」といらいらするのをやめて、「笑いたくなるような面白さがある、滑稽である」という意味で捉えてみる。
実際認知症両親の言動行動をみていると、つじつまが合わないとイライラすることは、視点を変えてみると真逆で面白いし、滑稽です(笑)
このエピソードは何回目かしら(笑)
当時父は母の介助を猛烈に嫌がっていて、三姉妹の誰かいると自分はテレビとラジオをどちらもつけっぱなしにして、うたた寝したり、やりたい放題。その上わたしたちに八つ当たり。
わたしたちは自分たちの家事をそっちのけでわざわざ実家に通って両親の暮らしを手助けしているというのに!(怒り!!!)というw
母の介助でいっぱいいっぱいになったわたしは、何も手伝う気配がない父に掃除機をかけて!と頼みました。すごくイライラしていましたが、とりあえず父に頼むので丁寧に頼みました。
「お父さん!もうすぐお昼ご飯だからそこの新聞や本があっちこっちなってるの片づけて!家族が座るスペースを作って(父のちらかしたモノが散乱)、掃除機をかけてね?!わたしが昼ご飯を作る間にお願いします。」
そういって私は台所で母の相手をしながら昼食を作り始めました。
もう午前中だけでクタクタ(えーん!泣きたいようwww)
父はわたしが母ばかり構う(実際は介助しているだけ)のが気にくわなかったらしく、無言でしたが、しばらくして掃除機をかける音が聞こえてきました。
しかし、何かがおかしい。
長いな~掃除機、と思い居間をみると。
みなさんちょっと想像してみてください。
父が座ったまま(畳に胡坐)手だけを動かして掃除機をかけています。
ハンドクリーナーではなく、普通に掃除機、これが結構重いんです。
父は座った場所から立ち上がらず、掃除機の柄だけを持ち換えたり、前に横に後ろに伸びたりしながら、ガーガーガー!
ときにおしりをちょっと浮かして10センチくらい移動して、ガーガーガー!
え?!
何してるの?
いや、確かに掃除機かけてるな!
座ったままかけるの、辛くない?!
むしろ膝も腰も痛いんじゃないの?!
と思って見ていたら父いたって真面目に、
「終わったぞ!」
なんじゃそりゃ!爆笑!
めちゃくちゃイライラしていたのですが、父の面白滑稽な掃除機がけを目撃し、一気に和みました。一度笑うと、もう怒れません(笑)
父は単に手抜きしたかっただけということでした。
その手抜き具合がおかしい父(笑)
父のやり方は一事が万事この手抜き式。
父がボケるとおかしさにも磨きがかかる(笑)
「おかしい」の捉え方を変えたついでに。
わたしの父に対する気持ちの持ち方も工夫する。
結果がまあまあ期待通りなら、どんなやり方だって手抜きだってすべてよし。
ふだん家事をしなかった父がやる家事は驚きの連続。
どうしても変なところだけこうしたらいいよ!と一応アドバイスし、それ以外は父に自由にやってもらう。
・やってもらう過程を見ないで結果だけ確認!←ここ大事w
・やってもらったことは批判しない!←ここも大事ww
・盛大に感謝してありがとうを言い倒す!←超重要www父のやる気アップ(褒めたらやる気が出るタイプ)
介護をしていると視野が狭くなり、窮屈に感じそれがストレスになることが多いのですよね。
だからこそ自分目線より他人目線になって、例えば明石家さんまさんだったらなんて突っ込むのかな?と想像してみる。
目の前の親は記憶喪失になったんだと思ってみる。
この想像力がストレスケアになるのです。
イライラを笑いに変えれば免疫力アップでお得です(笑)
コロナもインフルもノロだってさようならw
「笑う門には福来る」
どんどん笑って福をよびましょう♡
(節分に書くブログだったなw)
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松元佳子
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