認知症介護の知識があつても当たり前にできない件、実際体験していらっしゃる方々は「そうなのよ~!」 ですよね?!w
以前父が手術入院した急性期病棟の看護師長、副看護師長に呼び止められお話したことがありました。
「実は私たちそれぞれ親が認知症で、介護しているのです、~。」
さて。
父は50代で脳卒中を発症して以来状態は良くなったり悪くなったり。当時は水頭症で手術入院中。
そりゃまあ手のかかる病人でw
認知症もあるので暴言暴行動。
当時のことは父本人は記憶にないと言いきるくらいおかしな言動行動が毎日だったのです。
私も実際そうだったんだろうと納得できる状態にありました。ひどいのなんの?!(笑)
そんな父が母(妻)に会いたいというので、アルツハイマー要介護5のカラダは年相応に元気だけど脳の機能低下が著しい施設暮らしの母の外出届けを出し、おっかなびっくりしながらw(母は大の病院嫌い、過去父の入院見舞いで猛烈ダッシュで逃走するという事件wがあったww)父の見舞いに連れ出したことがありました。
そのときの母といえば、父のことは心配なんどけれども、とにかく病院が嫌でそわそわ。
なにやら落ち着かない様子。
その母の手を握りながら時に背中をさすりながらわたしは、父のこと、今何をしているのか、どこにいるのか、どういう感じがするか、などを途切れなく実況中継よろしくしゃべり続けるました。
母に安心してもらうため。
母に大丈夫だと信じてもらうため。
そうして母の諸々の限度に合わせて父に面会し、父にも満足してもらって、ということをしました。
その出来事を看護師長と副師長が詳細に見ていらしたらしく、後日わたしにお声かけくださって。
「お母様も認知症なの?凄いわねぇ!!!」
お二人とも驚嘆したご様子。
当時のわたしは介護歴20年を越えており、言えばw介護家族マスターくらいのキャリアでして(こらこらw)
認知症両親とすごした年月と周りの方々に育てて頂きそれなりの事は学んでいたわけです。
そのくらいできて当然(笑)
と思っていました。真面目に。
看護のプロのお二人に、いかにわたしの対応が素晴らしいか誉められました。恥ずかしくなるほど。(実際恥ずかしくて大汗かきましたwww)
そして、仕事と家族のケアは全く別!ということを教えていただきました。
認知症両親の介護は、「その道のプロでも難しい」。
あれですな。
「他人事ならなんとでもいえるが自分事になったら想像を絶する。」
どんな人でも、自分の親や連れ合いが認知症となったら、ゼロからのスタート。
平等なんだ、ということ。(「だから?何?」と突っ込まれても答えられませんがw)
社会人も結婚も子育ても最初は思い通りにいかない。
介護もそれらと同じ。
慣れや知識、仲間ができて、前向きになれるし、上手くやっていくことができるようになる。
焦らないで、のんびり構えましょう。
このイライラもいつか、いつかきっと慣れてみせる!慣れるよね?慣れないかな?!くらいに。
初めてが難しく大変なのは当たり前。
特に苦手なことなら尚更。
強ばったカラダの力を抜いて、深呼吸。
「大丈夫、わたしは慣れるから。今日はどんなかな?」
焦らないで少しずつ進んで参りましょう。
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松元佳子
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