認知症在宅介護をスムーズに進めるためには、大まかに3つのスキルが必要。
 
1)五感をフル活用しコミュニケーション力を高める
2)自分と相手のスケジュールを立て、そこに協力してもらう家族のスケジュールを合わせて管理調整する
3)介護医療関係者と話すときは、専門用語ややり方を調べてからわからないことを聞く
 
 
1)五感をフル活用しコミュニケーション力を高める
 
認知症になると突然今やこれまでのことがわからなくなったり、幻覚が見えて混乱したり、そういう状況が起こるようになる。
そのことを理解するためには、介護する側が認知症の人がどのような状況かを知り、的確なコミュニケーションを取ること。
出来ない人を責めるのではなく、出来る人が出来ることをする意識を持つ。
コミュニケーションでは、五感の表現をフル活用して言葉で確認する。
暗黙の了解はなしで。
 
 
2)自分と相手のスケジュールを立て、そこに協力してもらう家族のスケジュールを合わせて調整する
 
認知症の本人も支える家族もこれまでと違うことを経験するのだから、お互いの時間をやり繰りして協力すること。
自分だけが頑張るのではなく、みんなで協力して生活していく安心感を育てる。
そのためにスケジュール管理と調整はこまめに連絡確認しよう。
 
 
3)介護医療関係者と話すときは、専門用語ややり方を調べてからわからないことを聞く
 
ふだん自分が頭の中で考える(思考する)言葉でいきなり介護医療関係者にわからないことを質問しても、自分が知りたい答えが返ってくるとは限らない。というか、まったく的外れな答えなのかどうかもわからない応対が多い(何度も同じ過ちを繰り返した経験から、汗)。
自分で事前に聞きたいことを書き出し整理し、ネットなどで何パターンかを検索し、ついでに専門用語があればそれも調べておく。
その上で質問すると、納得するうえ、次の疑問をその場で聞くことができ、さらに理解を深め実践しやすい。
無駄な時間を使ってもやもやせず済むので精神的にも良い。
 
 
上記3つのスキルが高まりうまく回ると、困難な課題こそ工夫して改善することに喜びがわく。
その喜びは想像するよりずっと素晴らしい。困難なことこそ周囲の人たちと協力してやっていくことが重要。そのことがみんなの力になっていく。それをわたしは家族に教えられた。
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松元佳子