認知症両親の在宅介護では、
怒りと憎しみと悔しさで
感情が爆発しそうになったり、
爆発したり、
そのストレスで耐えられない
と思うことがしばしば。
 
最近ようやくそのストレスの原因と
対処法が理解でき、
さらに自分のなかで納得できるように
なってきました。
 
なんと四半世紀もかけて!
長い!
長すぎる!
無知とマイペース?!w
 
そのストレスの原因は子どものころに
ありました。
 
ネガティブな感情を言葉にすることが
悪いことと思い込まされていて。
「自分さえ我慢すれば」
という呪い。
「黙っていればなんとかなる」
という決めつけ。
 
怖いですよね。
でも誰しもあると思うのです。
 
それでどうしたんだ?
って話です。
 
怒りと憎しみと悔しさ
その都度湧き上がってくる感情を
ひとつひとつ丁寧に認めること。
 
たとえば。
母に対して、
あ~も~この忙しい時間帯に
なんでさっさとトイレを済ませてくれないの?!
(イライラ!)
 
まずこころの声をすべて聞く。
わたしはイライラしている!
早く済ませたい!
次のことがしたいから!
あ~イライラする!
 
こころの中に天使と悪魔がいると
思うことがありますよね?
そのときのように、
自分Aと自分Bに会話をさせる。
 
つまり上記のこころのネガティブな声は
自分A。
次は自分Bを登場させる。
 
自分Bはとても優しく思いやりがあって
自分Aのネガティブな気持ちを
全部肯定してなんでも聴いてくれる、
そんな設定。
 
A:わたしはイライラしている!
B:イライラしてるのね?どうしたの?
 
A:早く済ませたい!次のことがしたいから!
B:そうだよね!いくらでもやることあるもんね!
 
A:あ~イライラする!
B:そうだ!そうだ!イライラして当然だ!
 
これだけでも、ちょっと落ち着きます。
落ち着かないあなたはかなりこじらせてる。
わたしがそうだったからそう思う(笑)
 
さらにこの会話を深掘り。
深掘りは、そもそもの原因を突き止める。
その会話は長くなるので省略。
ちなみに深掘りは、
時間をとってひとりのときに
ゆっくりやるのがおすすめ。
 
この怒りと憎しみと悔しさの根っこは、
育った環境にある。
親や祖父母からの躾けとか体罰とか
社会的な常識とか。
親や祖父母もしかり。
 
それでこのネガティブな感情というのは、
やっかいだから向き合うのは面倒。
それを避け続けるとどこかで
正面から向き合わなければならない日が
やってきて爆発する。
 
わたしはそれが認知症両親の在宅介護。
やっと自分のネガティブな感情と向き合い始めた。
苦しくて苦しくて死にたくなることもあった。
でもわたしはあきらめなかった。
自分が諦めなければ、
いつか思い描く自分が見えてくる。
 
暗闇だった在宅介護の時期を経て。
今はお日様の光のここちよい場所に居るよう。
 
ポジティブな感情を楽しむのと同じくらい、
ネガティブな感情も大切にする。
それで自分のなかのストレスは中和される。
陰陽の中庸みたいな感じです。
 
たくさん喜んでたくさん怒る
たくさん哀しんでたくさん楽しむ
どれも同じくらい
それが喜怒哀楽。
いまを生きるわたし。
Effect_20170603_073328.jpg
~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~
松元佳子