アルツハイマーの母を思いながら感じる明日。
最近の母のからだから受けた
印象がよみがえってきた。

冷たい母の手
薄紫色のまだらな肌模様
すっかり痩せたからだ
わたしの話を真剣に聞いている母の表情。
母が生きている意味。

大好きな母に子どものころ
思いきり抱きしめられたかったなぁ
と思い出しながら、
母を優しく抱きしめる別れ際のこと。

母に限らずだけれど、
誰かとの別れ際に、
思いを残さないよう、
ありがとう!
さようなら!
と一瞬に心を込める。

その事を教えてくれた母方の祖父。
ありがとう!

その祖父のおかげで
わたしは人との別れ際の一瞬に
心を込めるあたたかさを知った。

それをずっと続けながら、
少なからず見送った。

その経験は、
自分に安心を与えている。

母と施設での別れ際、
毎回大好きな母を優しく抱きしめながら、
母がわたしに回した手の優しさを感じながら
わたしは安心している。

そして自然と、
お母さん、ありがとう❤️
と言う。

生きているってこういうことなんだろう。
今日もわたしは生きていた。
母は、どんな1日を過ごしただろう?
ふふっと笑えるような時はあったかな?
素敵な明日になりますように。

大好きな人に大好きと伝える。
気持ちが高まったら握手やハイタッチやハグ。
そのあとに感じるあたたかさや安心。
そしてありがとう!

どんな明日でも、
このことができれば大丈夫。
新しい明日、素敵なことがありますように☆
Effect_20170603_073328.jpg
~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~
松元佳子