義父の言動。
怪しさが増し増しになってきた。
義父の買い物などの生活サポートで
義父を詳細に観察している。
 
認知症両親や両親の祖母を見てきたので、
そのボーダーはわかる。
 
怪しさのボーダー
それは認知症状が疑われ、
家族の対応が必要になってくるタイミング。
 
先日義父と義兄夫婦とわたしたち夫婦で
1泊2日の家族旅行をした。
 
義父と一日中一緒に過ごすときが、
義父の心身の変化を
総合的に知る絶好のチャンス。
 
言動の不一致や不可解な点を
多数発見。
 
その様子を義兄夫婦と確認。
義父のライフステージが変化してきている。
 
その確認した変化とは。
義父本人に自覚はあるかもしれないが、
変化を認めたくない気持ちや
漠然とした不安が大きくなっていること。
 
変化を認めたくない気持ちが
言動をさらに不可解にしている。
また実際、認知行動に症状がではじめている。
 
例えば、
興奮する出来事がある。
その出来事に夢中になって
さらに興奮した時間が持続する。
その後興奮の熱が冷め
興奮していたことに気づき冷静になった時、
今現在の自分の暮らしの全貌を
一時的に見失って記憶喪失のようになる。
 
子どもが遊んでいて夢中になり、
迷子になるような感覚。
 
子どもは経験から学び自信をつけるが、
高齢者は逆に自信を失う。
 
このことを義姉が義父から聞き出した。
そのことにショックを受ける義兄と夫。
 
今が肝心!
義父の信頼の厚い義姉が作戦を練り上げる。
兄弟夫婦、力を合わせる。
 
もちろん自分たちの生活や生き方を守るため。
そして義父が安心して生活でき
したいことができる環境を整えるため。
 
ちょっとの間お互いに負担にはなるけれども、
慣れてしまえばそれが心地よく感じるもの。
 
家族の世代それぞれにできることをする。
それが自然の流れに身を任せるということ。
 
家族旅行が思わぬチャンスだった。
 
現状を変えるのは無理だと諦めず、
義父を変えることに執着するのではなく、
兄弟それぞれが自分たちの生きたい方向を信じ、
話し合いながら、
具体的に行動していく。
 
行動すると疑問や問題が浮かび上がり、
あとはひとつひとつ丁寧に対処するだけ。
 
行動することを怖がらない
ことばはポジティブな表現を選ぶ
ネガティブな思いは正直に家族と共有する
今できることをすぐやる(先延ばしにしない)
 
それで道はひらける。
もしもうまく行かなかったら、
違う道を選ぶだけ。
必ずスムーズに進める道がある。
試さなければ何も始まらない。
 
このことを学んだ義父と義兄夫婦との家族旅行。
 
大事なのは、行動できるかどうか。
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松元佳子