老いや認知症を受け入れられない親とのつきあい方は、距離を置くこと。

距離の置き方は、人それぞれなので目安を考えてみます。

なぜ距離を置くのかというと、
老いや認知症を受け入れられない親は意識的に、
または 無意識に子を支配しようとしています。
その支配から距離を置くことが自分を冷静に保ち人生を豊かに過ごす秘訣です。

親が子を支配するといっても、その手段は様々。
例えば、泣き落とし。
親が子に憐れみを請いながら、じわりじわりと自分の思うままに子を操ろうとします。

距離の取り方は、自分の人生を歩める程度。
つまり1日のほとんどを親のために捧げるのではなく、親が自立して暮らせるサポートを自分の暮らしの負担になりすぎない程度が理想。

そのために必要なことは、
自分はどう生きたいのか?
親はどう生きて死にたいのか?
を知ること。
これが親とのつきあい方の軸になります。

軸が決まれば、あとは自分にとって心地よい距離を試行錯誤する。

距離感がつかめない最初と時々ある入退院など環境が変わるときは大変です。
そこは、踏ん張りどころ。

手を出しすぎず、心配しすぎない。
いずれは自分も通る道、見守るくらいが程よいのです。

しかしそれが残念ながら難しい。
介護は親の最後の教えなどと言われますよね。
子の精神的な成長を促すというか、確実に死に向かう人が今日を精一杯生きるとはどういうことか真剣に考えるチャンスなのでしょう。

親に振り回されながらも、日々楽しく過ごせるようになった今、このように感じています。

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松元佳子