母親が若年性アルツハイマーを発症するまで、
わたしが母親のことを知っているつもりで、
本当は全然知らなかったということに、
気づいていませんでした。
例えば、
母の歩んだ人生
子どものころのエピソード
親への想い
大好きだったモノ人場所
親友との思い出
詳細な病歴
過去諦めたもの憧れたもの
お気に入りの洋服
身の回りに置いておきたいもの
大好きな食べ物
大嫌いなもの
母のいちばんの理解者
などなど。
わたしが20代のころ病気を発症した母。
そんなことを丁寧に聞く間もなく、
母の症状は進行しました。
そして母は自分のことを語る人ではありません。
周りも母が我慢強く、優しく、頼りになる人だと言いましたが、
母の個人的な想いを聞いている人はいなかった。
悔やまれます。
母のことを知るために、
ごみ屋敷と化した実家をかたずけながら、
10年以上捜索して見つかった事実がある。
父は仕事一筋。
幸いに父は嫌いなものがはっきりした人。
得意なものもはっきりした人。
ただ唯一父は自分で自分の命のことを決められない。
それがわたしを苦しめる。
そして今。
夫と話す義父のこと。
やはり夫もわたしと同じ。
むしろわたし以上に知らなかった(笑)
夫は。
例えば親族関係やこれまでのいざこざや
嗜好など生活全般について知らない。
夫は若いころ、
親の話がうっとおしくて、
耳を素通りさせるすべを身に付けてしまっていた(笑)
わかる!
あのマシンガントークで暴走する義父だもの。
話なんて聞きたくないよ。
自慢話。
俺様話。
99%それだけだもの。
でもときに1%が発動する。
義母はとてもネガティブな人で、
わたしが聞く話はほとんど愚痴だった。
夫が親の話を聞いていないのもうなずける。
では、子は親のどんなことを知っておけばよいか?
ざっくりいえば、
親がどう生き、どう死にたいのか?
そのためにわたし(子)は
これからどんなことをすればいいか?
詳しく言えば、親の終活状況を知る。
・生活史、思い出、親族、知人、友人、趣味などについて
・健康状態、これまでの病歴、現在のかかりつけ医、病気、服薬、もしものときの延命治療、介護について
・財産について 預貯金、保険、カードなどについて
・葬式、納骨などについて
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松元佳子
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