自分を知る方法、それは単純。
だけれども、深く難しい。
それはたいてい自分の奥底に眠らせている見たくない自分を見ることだから。
 
今の自分の感情を素通りしない。
どうしてそう感じるのか?
そもそもその感情の原因は何か?
その根っこまで丁寧に辿る。
 
その時わたしはどうしたかったのか?
相手にどう反応してほしかったのか?
それは今でもそうなのか?
わたしの中の真実は、相手も同じなのか?
ただの思い込みではないか?
その根っこの感情を解放していく。
その感情が消え去るまですべてを口に出す。
 
途中でどんなにくじけそうになっても。
最後の最後まで自分の真実を追求する。
 
私の場合。
在宅介護をしていて、
特に父の排泄ケアが嫌だった。
 
・気持ち悪い
・やりたくない
・何度言っても出来ない父にイラつく!
・できないのに口が達者で言い訳するからむかつく!
・父自身のせいなのに、なんでわたしが八つ当たりされながらお世話しなくちゃいけないんだ?!
・(父が)黙っていればいいのに!
・(父への)怒りをおさえて丁寧に優しくやってるのにわざとらしく 大声で騒ぐ父が憎い!
とかとかとか
 
気持ち悪い、やりたくない、イラつき、むかつき、怒り、憎しみ
 
そういう感情の原因は、
子どものころの父の厳しい躾け
わたしに原因がなくても父は否応なしに決めつけて、
父自身のストレスや感情に任せわたしに体罰したことへの恨みごと
 
あの時の父とわたしの立場が逆転したことに気づいたとき、
わたしのたまりにたまった感情が爆発していた。
 
わたしの中に解放されない怒りがたまっていた。
わたしは父への怒りをぶつけたかった。
わたしの怒りを父に理解してほしかった。
今なら言える!
言ってやる!
 
そうして父はわたしに言った。
「お前の言っていることの意味がわからない!」
 
そのときわたしは初めて、父とわたしは全く違う人間なんだと腹の底から知ることができた。
衝撃だった。
だけれども、とてもすっきりした。
自分が自分にかけた呪いが解けたかのように。
 
自分と父は違う。
自分のことは自分しかわからないのだと知った。
本当は父にわたしを理解してほしかった。
腹の底にためてたどす黒いものをすべて口に出して伝えても、父にわたしは理解されない。
それがよく分かった。
 
だから。
それはどういうことか?
日々の生活で、様々な悩みを思うとき、誰かのせいやモノのせいにして、逃げたいわたしがいつもいたんだと。
自分の本当にしたいことがあるのに、怖くて仕方なくて、できない理由を探して、怖さから逃げようとしている自分。
 
だから以降は、これを書きながらあらためて自覚した。
まったく可愛らしい自分www
 
こんな風に、自分を知っていくと。
なんだかとても軽やかに生きることができるような気がしてくる。
 
父との会話から3年。
父に対するわたしの感情はとても穏やかで軽く、ただ愛情を感じるのみ。
感情の錘がとれて、とてもラク。
自分を知ることが人生なんだろう。
 
あなたも自分を知ると自分も相手も愛おしくなりますよ。とても♡
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松元佳子