四年前。
在宅介護は無理と判断したとき。
実はわたし、親の体調のことで先入観と客観視のあいだで揺れ動いていました。

いろいろな出来事が重なって、父の体調がおかしくなり、1週間に何度も病院受診をしました。

父の病院受診に母を連れていくことは認知症の症状から不可能で、その母のケアの手配をし、病院の主治医と連絡をとり、かつ両親の日常生活を整えつつ、自宅の家事もあったころ。

そんな状況下で客観視などとうてい無理。
先入観にのっとられていました。

わたしは父の症状から病気を疑っていましたが、父が自分の症状を説明できないことにイラついていました。そんなこともあって、主治医への説明に私見を挟みすぎ、当時主治医を翻弄しました。

父の脳外科の主治医が客観的に見直してくださらなければ、今ごろ父はとっくに死んでいたでしょう。

認知症の介護中に父のさまざまな症状で、わたしが客観視と先入観のあいだで悩んだとき、すでにわたしは客観視できる状態ではなかったし、悩んでいる場合でもなかった。
今だからわかる。

だから何が言いたいのかというと。

認知症の方の症状の変化は時系列でメモし、体調の変化と行動を記録。
介護する側の私見を入れず、主治医に即座に相談する。
そうすれば良かったなぁと。
改めて当時の記録を読み返し思ったこと。
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松元佳子