食事介助、楽しんでいますか?
わたし実は、食事介助が苦手で大嫌い(笑)
だから楽しく食事を楽しみながら食事介助できる方を心から尊敬しています!
若年性アルツハイマーでアルツハイマー歴26年ベテラン母には、人生で大切なことをたくさん仕込まれております(笑)
食事介助を楽しむコツは母に教えてもらいました。
素敵な表現(笑)
こういう言い方は大事にしています。
わたしも聞いた人もハッピーな気がするから(笑)
実際は、母の食事介助をしながら、
「どうすれば食事介助という困難な苦痛をやわらげることができるのか?」
というテーマで想像を巡らせていました(笑)
その結論は、「お互いが食事時間を楽しんでためにもなること。」
わたしは雑学が大好きで好奇心旺盛、
母には食事とわたしと過ごす時間を楽しんでほしい
という欲求を満たすこと。
食事介助についてはさまざまな部分が個人で違います。
違うのが当たり前。
食事は完全にそれぞれの好みです。
こころの底から何も考えず食事介助大好き♡な方以外は、食事介助に自分なりの何かしら目的を持つことをおすすめします。
さて私の場合。
食事介助でお互いのことを「知る」ことから始めました。
自分の母親だからといって、
母親のことを熟知しているわけではありません。
むしろ知らないことに愕然としました。
母の何を知るのか?
何から食べるのか?
好きなものが先か?後か?
一皿ずつ食べるのか?
まんべんなく食べるのか?
おかずとご飯と味噌汁の順番、配分
最後に食べるものは決まっているのか?
生ものが先?
好き嫌い
一口の適量
一口の組み合わせ
咀嚼のペース
飲み込むタイミングと次の一口までの間隔
口へのお箸やスプーンの挿入角度
おしゃべりのタイミング
食事への集中力は
食器などの材質で工夫できることはあるか?
効率的な食べさせ方
食事が嫌になる話題進む話題
食事に集中できない環境できる環境
などなど
母を知るために
五感で様々なことをキャッチする
それをもとに試行錯誤する
食事介助中の話題は、
症状の進行やその日の体調によって変わる。
次に、母の現状を理解する。
要介護5でことばの理解が少ない現在の母は、
食事するという行為が何かわからない。
「ご飯の時間だよ~お昼ごはん食べよう!」
と母にふつうに話しかける。
ふつうの人がふつうにすることは、
何もわからないかもしれない母にも、
ふつうにします。
それは特別扱いしないということ。
母とわたしは人として平等ということ。
尊厳を守るということ。
そのうえで、
ご飯が何か説明しながら準備し、食べてもらう。
その間、母の五感を刺激するようにさまざまなことをしゃべりかける。
簡単にいうと、今私がしている行動やその理由を説明、解説する。
それは母の何をしているのか?何をされるか?という人の持つ本質的な不安や怖れを和らげる働きを期待して行います。
実際は、
おかずについて説明することが多い。
おかずの名前「鶏の煮物」
入っている食材の名前「鶏肉、大根、人参、里芋、椎茸、など」
食材の旬「大根は冬、春の人参など」
食材の色「大根の白、人参のオレンジなど」
食材のかおり「里芋の土のかおり、椎茸の森のかおりなど」
食材を噛んだときの舌ざわりや音「里芋のねばり、甘味など」
食材の栄養価や期待される働き「からだを温める、食物繊維はお通じによいなど」
食材の産地「地元でとれたてのさといもなど」
旬の話題「テレビで椎茸の健康効果が話題になっていたなど」
母の場合そういう知識が豊富にあったので、
母にあわせて自分も調べた。
(グーグル先生は偉大!w)
説明やその他の話も交えながら、
楽しいおしゃべりと笑顔をこころがける。
意外と知らない野菜の旬。
なので調べることで知識が深まる。
賢くなる。
そのことも母に報告する。
得た知識は披露する(笑)
母の五感に訴える説明が、自分の五感も敏感にする。
それが人生の豊かさや深さにつながっていく。
おしゃべりをすると、
うなずきや笑顔やしかめ面(嫌いなモノがあるとw)というコミュニケーションを積極的にとることになり、信頼関係が生まれる。
信頼関係で介助がしやすくなる。
思いやりがうまれる。
意思疎通がしやすくなる。
良いことづくめ!
嫌いだった食事介助は、ラクになり楽しみができました。
自分が食べるのは楽しいけれど、人が食べているのを見るだけなのは楽しくない!ということが食事介助が嫌いな主な理由だった!食いしん坊あるある(笑)
食べることは生きること。
食事介助を楽しめるとお互いハッピー。
何かヒントになれば幸いです。
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松元佳子
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