これまでのわたしの認知症両親への想いは、
不安や心配、怖ればかりだった。
 
両親をひととして尊重しても、
信頼していなかった。
「困った両親」という認識だった。
 
だからなのか?はわからないが、
不安や心配は思いもしない形で現実になった。
それも忘れた頃に。
 
よくよく自分の思いをたどってみると、
両親の身に起こる問題は、
「忘れた頃にやっってくる」
という思い込みがあった。
 
昨年12月に潜在意識の講座を受けて、
「もしかしたらわたしのこの思い込みが現実を作り出している?!」
と思い両親への思いを書き換えてみることにした。
 
両親には何も問題はない。
わたしの両親はいつもあるがまま。
認知症ではあるものの、
それぞれの人生を歩んでいる。
だからわたしは両親の人生を信頼する。
両親は大丈夫なのだ。
そう信じるわたしになる。
 
という感じに。
 
そうして施設訪問して帰り際、
「お父さんもお母さんも大丈夫!次に来るまで元気でいてね!」
という声かけに変えてみた。
 
それまでの声かけは、
「お父さんお母さん、大丈夫?次に来るまで元気でいてね?!」
といい、
こころの中では、
「どうか暴れたり暴言を言ったりしないでおとなしく元気で過ごしてくれますように。大丈夫かなぁ。暴れるんだろうなぁ。寂しいもんなぁ。わーわー言っちゃうんだろうな~、心配だな~。打ち身とか増えなきゃいいけどなぁ~。」
と思っていた。
 
実験を始めて1か月。
実際の生活の様子はわからない。
けれど帰り際の挨拶で、
いつもは不安そうに寂しがっていた母が、
自信をもって笑顔で頷いてくれるようになった。
父は不安を口にすることがなくなった。
 
これはちょっと嬉しい変化。
 
両親のあるがままを受け入れ、
その状態を信頼する。
寿命は両親それぞれのもので、
わたしが心配しても変わらないのだ。
 
わたし自身がわたしの両親に対する役割を
果たせるかどうか心配していたんだなと
気付いた。
 
心配しても役割が減ることはない。
心配する時間に現実的な対応や対策を決めておけばいい。
それが整ったら、あとは流れにまかせる。
 
自分が自分の人生を信頼すること。
そうして親の人生は親のものと分離すること。
自分の体裁のために、
親の面倒をみようと欲を出さないこと。
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松元佳子
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