旅のことばカードから私の話を書くブログシリーズです。
旅のことばとは?
 
カードの33から40は[みんなのことば]です。
認知症両親と家族に寄り添ってきたわたしのことばを綴ります。
 
【ないまぜのイベント37】
認知症でも、そうでなくても、みんなで楽しむ!
 
本文ここから~~~~~~~~
認知症であっても参加できるイベントを企画しようとしています。
そのとき
認知症の人が参加するからと、あまりにも気をつかい過ぎて準備されたイベントは、心から楽しめるものにはなりません。
そこで
認知症であるかないかにかかわらず、ともに楽しむことができる企画を考えます。
本文ここまで~~~~~~~~
 
わたしの認知症の両親とイベントを企画し楽しみました。
 
イベントといっても複雑で工程や種類が多数あってというようなもの、
例えば
旅行やお祭りや交流会など、
 
両親それぞれの症状がかなり進むまでは、
例えば
相手の話を理解できなくて、
怒り出したり騒いでしまうとか、
 
ふつうに企画し楽しみました。
 
両親それぞれの症状がかなり進んだ時点では、
参加者それぞれに配慮してほしいことがある場合、
最初にお願いするなり、
そのときすっと間に入るなり、
その場から離れるなり、
ごく自然な気遣いくらいで楽しみました。
 
意外かもしれませんが、
認知症だからといって特別扱いは基本なし。
 
認知症になる前に楽しかったことは、
認知症になってからも楽しい。
楽しくなくなったら、やめればいい。
 
例えば
イベントの企画内容を単純化すればいいのです。
複雑に多数の内容があると、
認知症の方は混乱しやすいから。
 
でも五感を使って、
ひとつの好きなことを楽しむ企画はわかりやすい。
 
わたしの両親なら、
好きな音楽や歌は、
父ならハーモニカを演奏すること
母ならいっしょにことばにならなくてもことばをリズムにのって楽しむこと
そういうイベントなら一緒にふつうに楽しめる。
 
そういうイベントって何か特別だと思いますか?
認知症でなくても、認知症だとしても、
好きな人には楽しいイベント。
 
認知症の人が何かの理由で突然楽しめなくなったときに、
すぐに気づいてサポートできる人がいればいい。
気を配ることはその程度。
 
好きなことなら、
誰でも
どんな状況でも
いつでも
みんなで楽しめます。
 
難しく考えることはありません。
ただともに楽しめばいいだけです!
~~~~~~~~~~
松元佳子