旅のことばカードから私の話を書くブログシリーズです。
旅のことばとは?
カードの16から32は[家族のことば]です。
認知症両親と家族に寄り添ってきたわたしのことばを綴ります。
この旅のことばカード「自分の時間26」をブログに書くのにいつも以上に時間がかりました。
それはわたしの在宅介護時代に「自分の時間」を作るのは、わたしにとってとてつもなく難しいことだったから。
「自分の時間」を罪悪感なしに作るため、たくさんの努力をしました。
介護サービスをフルに使って、限度額をオーバーし、さらに民間のサポートまでも使いましたが、認知症両親を抱えて三姉妹で両親を介護しながら「自分の時間」を作るのは至難の業でした。
どんどん症状が進行していく認知症の両親を介護しながら、何年もかけてたくさんの人に関わってもらい、その人たちへの根回しやお手伝いしてもらう方法などを精神的に疲弊していく自分と両親、相手に向き合いながら、そのときのベストを探して失敗を繰り返し、なんとか「自分の時間」を作る努力を続けました。
【自分の時間26】
その時間は、自分を通じてみんなの笑顔につながる。
ここから本文~~~~~~~~
日々の多くの時間を、介護や関連することに割いています。
そのとき
支えることばかりに集中しすぎると、徐々に自分を失い、精神的に疲弊してしまうことがあります。
そこで
まわりの人の協力も得ながら、《自分の時間》をしっかりとります。
ここまで本文~~~~~~~~
・若年性アルツハイマーだった母
・脳血管性認知症を発症した父
認知症の両親の介護というのは、本当に大変です。
真面目に向き合えば向き合うほど、どんどん精神的に疲弊していきます。
介護に関連することは、日常生活のすべてだからです。
そこで重要なのが、周りの人の協力を得るために、常日頃周りの人を巻き込む努力をすること。
それは、認知症両親となるべく多く外出することでした。
人の目にさらすというと言い方は悪いかもしれませんが、まずは周囲に知ってもらうことが第一歩。
そして、こんなことに困っています。
だから、今これを手伝ってください。
とわたしが積極的に声をあげることが大切だと思うのです。
それは両親のためでもあり、わたしのためでもあります。
ひとは一人ひとり違う。
だから違いを知ってもらう努力をする。
すると、
「わたしはしゃべり相手ならできます。」
「わたしは一緒に歌えます。」
「わたしはご飯を作ります。」
などと得意なことを手伝ってくれる人が必ず現れるものです。
そういう人の手を積極的に借りること。
また、不測の事態に備えて、注意書きのメモや連絡先を交換しておく。
そうすれば、少しの時間でも「自分の時間」を作ることができます。
いつもの家族だけではなく、両親を助けてくれる人と過ごす両親の笑顔を見るのは、わたしにとってとても嬉しいこと。
そして「自分の時間」に好きなことを精一杯楽しめるのは、自分のこころとからだを休め癒し、あらたなやる気につながり、両親と一緒の時間に笑顔で居続ける原動力となりました。
「自分の時間」は、小刻みなものや2~3日旅行できるくらいの時間も、どちらも作るのがおすすめです。
~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~
松元佳子
☆facebook
☆Instagram
☆Twitter