10年前。
脳卒中の後遺症で右半身とくに足が不自由な父。
日常生活はなんとかこなせており、ひとりで外出したり、ご飯を炊く、洗濯するくらいはできていました。
しかしというか、だからというか。
省エネルギーな父は、極力手の届く範囲に必需品を揃えておりました。
そんな父は掃除や整理整頓が苦手。
真ん中のものを端っこに追いやって「掃除はしている!」という人(笑)
ある日父に、
わたし:だいたい片付いたから掃除機かけて~!
と父の隣に掃除機を置いてお願いしたところ
面倒くさそうに
父:わかった~!
わたしは、テーブルを拭く布巾をとりに台所へ。
ガーガーガー
父、掃除機をかけてくれてる、助かるわ~!
と、テーブルを拭こうと部屋にもどると。
あれ?父はどこ?
座ったまま掃除機をかける父。
掃除機の柄が届く範囲を円状に、
ガーガーガー。
おしりでちょこっと移動して、
ガーガーガー。
す、すごい!!!
その手があったか!
秀逸すぎるっ!(爆)
軽量とはいえない掃除機を器用に使いこなす座ったままの父。
イライラを超え、爆笑と尊敬の念がわいた瞬間(爆)
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松元佳子
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