旅のことばカードから私の話を書くブログシリーズです。
旅のことばとは?
カードの16から32は、[家族のことば]です。
【ともに歩む16】
新しい旅への一歩を一緒に踏み出す。
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日ごろの物忘れや振る舞いから、家族に認知症の可能性があるかもしれないと思うようになりました。
そのとき
病院に行くことを勧めづらかったり、本人が嫌がったりして、きちんとした診察を受けることを先延ばしにしてしまうことがあります。
そこで
診察を受けることは、その人らしくより良く生きるための《新しい旅》のはじまりだと捉え、その一歩をともに踏み出します。
~~~~~~~~ここまで
・若年性アルツハイマーだった母
母の日ごろの物忘れや振る舞いから、「母はどうしちゃったんだろう?」と思うようになりました。
けれど当時認知症ということばはなく、「若年性アルツハイマー」ということば、わたしも家族も知りません。
とにかく病院に母を連れて行かなければと思いましたが、上記の理由からどこの病院の何科を受診すればよいかさえわからなかったのです。
そこで保健所の相談日を予約し相談に行き、精神科病院を受診すればいいということがわかりました。
しかしプライドの高い母は、精神科の病院受診どころか、どんな病院にも行きたがりません。
家族の誰の説得も受け入れません。
ありとあらゆる方法を試しましたが、どの方法もうまくいきません。
今のように、認知症に関する情報はなく、治療法もなく、ただ母が壊れてゆくのを見守るだけ。
結局病院で診察を受けたのは発症してから10年後、《新しい旅》を受け入れたのはさらに5年後。
それは母の症状が進行して、病院受診や介護されることへのハードルがかなり低くなった頃でした。
・脳血管性認知症を発症した父
母の若年性アルツハイマーの症状が出始める1年前、父は脳卒中で倒れ入院リハビリしていたことがありました。
そのため父の物忘れや振る舞いから、認知症の可能性があるかもしれないと思ったとき、かかりつけの医師にすぐに相談しました。
そこで、父の《新しい旅》はスムーズに始まりました。
母の前例のおかげで家族も親族もスムーズに《新しい旅》への一歩を一緒に踏み出すことができたのです。
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松元佳子
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