「旅のことば 認知症とともによりよく生きるためのヒント」という本を、友人の鯰 美紀(なまずみき)さんに2017年に紹介していただきました。
その後、この本をカードにしたものがあることを知り購入したものの使用する機会に恵まれません。もっと積極的に関わりながらこのカードを使っていこうと思い、カードの1から順番にブログを書くことにしました。
【新しい旅】
新しい旅を共に歩き出したのは、当初両親と長女の私、妹次女、妹三女の5人でした。旅の道中、メンバーは増えさまざまな物語が旅に彩を添えています。新しい旅はすでに25年!四半世紀を過ぎました。
さて父(脳血管性認知症)が新しい旅をはじめて10年ほど、母(アルツハイマー型認知症)が新しい旅をはじめて25年になります。
母は51歳で若年性アルツハイマーの症状が始まりましたが、母自身が病気を受け入れることを頑なに拒否拒絶し、家族もまた病気のこともわからず受け入れるのに時間がかかり、病院受診できたのは波乱万丈を経験しての10年後でした。
父は母の介護を経験し、その後ストレスで脳血管性認知症になったため自覚があり、自然と受け入れ父なりのやり方で生活を楽しめるよう工夫しながら日々を過ごしているようです。
両親の認知症で主たる介護者となった私は、私の人生を両親とともに歩むことに決め両親と家族に寄り添って旅を続けています。
新しい旅は、これまでの旅とは大きく変わるので、家族ひとりひとりの生き方や関わり方を考える人生の重要な分岐点になります。
ここでそれぞれが、「どう生きたいのか?」の柱を語り合い、旅への参加不参加を決めるとスムーズに過ごせます。
旅の道中大変なことはもちろん無数にありますが、ひとつひとつ丁寧に向き合い、その人らしく楽しむ姿勢があれば、穏やかに豊かに過ごせるなと、25年の旅をしてきた私は思うのです。
ちなみに両親は、在宅から父の2015年病気入院を機に2016年からは揃って施設で暮らしています。
今私が両親と自分に感じているのは、日々が新しい旅のはじまりで旅が楽しくなるかどうかは自分次第だということです。
最近の両親とわたし↓
【参考】
2017年に本を読んで書いたブログ
~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~
松元佳子
☆facebook
☆Instagram
☆Twitter