脳血管性認知症の父の記憶は、脳のダメージを受けている部分や本人に必要かどうかによってかなりふり幅が大きいようです。
そんな父の記憶ですが、ハーモニカ演奏に関しての記憶力は素晴らしい。
 
父は普段、同じ曲ばかり演奏。
まるでおもちゃのように(笑)
最近父は自らハーモニカを演奏しなくなっていたので、ついにそんな気力もなくなったのだろうか?と思っていたら。
父の親族が集合したとき。
叔父や叔母たちのリクエストした童謡や唱歌はほぼ演奏でき一安心!

父、リクエストの曲名がわからなくてもメロディーを歌うと音を探る。

父が演奏する間、母は父のハーモニカの音色を真剣に聴いている。

母が極稀に覚えている曲があると一緒に口ずさむ。

優しいメロディーや歌詞の童謡や唱歌は、両親の記憶の中でも数少ない大好きで幸せな記憶なのだろう。

 

五感を刺激する音楽は、身体が揺れたり、手拍子をしたり、歌詞を思い出して歌ったり、認知症の両親には数少ない癒しと刺激になっている。音楽をたしなむというのは素晴らしい趣味だと改めて思った。

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松元佳子
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