両親とも認知症でディープな介護歴が10年以上となると、悩みが増え続けるという深刻な悩みが出てくるわけです。その悩みを減らす方法を深掘りしながら考えてみたんです。
そうしたら私は、自分の生き方が定まっていないというかビジョンがないから悩みがどんどん増えて深刻になるのではないか?というところに行き着きました。
とはいえ、大まかな生き方はありました。
それは、「今やらなければ後悔することは全部やる。」
ところがこれだと頑張りすぎてしまい余計につらくなってしまうというのに気づいていませんでした。本心ではあるものの、自分の限界を超えてしまう。このままいったら、鬱。いや、すでにそうだったかもしれません。

 

そこで、自分の人生の目的はなんだろう?と考えるようになりました。

認知症両親の介護をするにあたって、私の人生は両親や家族に捧げた格好になっていました。

介護をすると決めた時、私は「これぞ私のやりたいこと!」という仕事や趣味や子育てやといった軸になるものを持っていませんでした。責任ある立場でもなく、ふらふらとしていた。介護することで自分の軸を作ろうと思ったのです。

そのまま10年が過ぎたころ、自分の人生に疑問を持ち始めた私。その時も、まだ私の人生の軸というものがある気がしませんでした。

しかしそのままさらに10年介護に没頭した結果、認知症両親の介護をしてきたことで様々な経験と実績が出来ていたのです。

これをひとまず自分の人生の軸に据えて、リスタートすることになりました。

リスタートした時は大変な出来事に多くぶち当たりまくりましたが、今は自分の望む在り方になっています。

悩み事がゼロになるということはありませんが、悩み事はぐんと減り、動じることは少なくなり、気楽になりました。

 

ということで。

介護の悩みを減らす手っ取り早い方法は、親の介護がどうのこうのいう前に、「私はどのように生きたいのか?そのために親との関係がどうあれば理想なのか?」そこを見つめて、自分の人生にそって親の介護の仕方を考える。

自分の生き方の軸がしっかり決まれば、親の介護の方法について選択肢は自ずと決まってくる。そのことを、親に素直に話せばいい。

親の介護をしなければならないという周囲の決めつけや思惑に惑わされることなく、自分の人生後悔しないことを第一に考えればいい。自分に正直に。

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松元佳子
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