三姉妹揃って両親の施設を訪ねる。
三姉妹それぞれの負担が少なくなるように、これまで毎週1回の訪問を基本としていたものを、この4月から2週間に1回程度とすることにした。
 
長女のわたしは、義父と義父の伯母の訪問を夫とともにしており、それが心理的にかなり負担であること。
妹次女は、病院から施設に移った義母の精神状態が不安定でしょっちゅう施設から連絡があり、その電話と訪問にストレスが大きいこと。彼女自身が新しい職場で仕事をするようになったこと。
それが主な理由。
 
認知症両親の介護は、私たち子にとって在宅・施設にかかわらずストレスが大きい。施設に入所できても、それはそれで問題が起き、対処のため判断しなければならないことが多い。この親の代わりに判断するのが最大のストレスなのだ。環境や先々をある程度考えなくてはならない。経済的なことも大いに関係する。
 
その他のストレスといえば鹿児島だけかもしれないが、施設で働く介護職の知識や対応力、仕事に対する姿勢が残念なこと。「どうすればもっと良くなるか?」という姿勢がない。どちらかというと「どうすればもっとらくに稼げるか?仕事が少なくてすむか?」「自分のやり方でしかできない」(それが良い悪いに関係なく)「技術やメンタルに関するデータ更新がないのでは?」という現状。もちろん素晴らしい姿勢で向上心をもって常に一生懸命な方もいれば、天職で神か仏かと拝みたくなるような方もいらっしゃるのだが、稀。落差が激しい。経営者もしかり。
自分たちとは考え方もやり方も程遠い人たちと話すストレス。書店に足しげく通い様々な書籍を読み、ネット上でも介護医療に関する情報収集は欠かさず理解を深め、常に両親にとっても自分たちにとっても後悔のない生き方を三姉妹で話し合っている。そういう前向きな姿勢の介護を考えたりすることを、あきらめている人が多いのだろう。前向きな自分たちにとって、現状維持の人と付き合うのはストレスだ。
 
そんなこともあり。
嫌なことはしなくてもいい。
これまでだって十二分に努力しベスト以上を尽くしてきた。
そして自分たちがいつ死んでも親に対して後悔することはない。
これからは、自分たちも気持ちよく過ごす!三姉妹で意見が一致。
こういったこども事情を考慮した新年度の試みをスタート。
 
そして、こどもの日を祝う!
本日も両親の好みや食べやすさを考えてスイーツのお店をセレクト。
母は、
①歯がなくても食べやすく
②口に繊維が残らず(母は繊維がなくなるまでよく噛んでから飲み込む)
③口の水分を吸い取らないような
④好みのもの
 
父は、
①父が持ちやすい軽い容器に入っていて
②スプーンを使って食べやすく
③口に運ぶまでこぼしにくく
④味の種類が多く
⑤のみこむように食べてもむせにくいもの
 
となると、プリンやブリュレ、ゼリー、水ようかんなどと絞られるが、
そこに上の条件で探しできれば毎回違うものをとなると、
選択肢が狭まり難しくなる(笑)
そして両親の味覚は健在のよう(笑)
食いしん坊の腕が鳴る(笑)
 
さてさて父に。
わたし:今日はこどもの日だからケーキをごちそうしてよ!
父:よかど!(いいよ!)
妹三女:お父さん、お姉ちゃんお父さんのお金でこれ(スイーツ)を買ってきたんだよ!
わたし:お父さんの許可をもらう前に、お父さんのお金で買ってきたんだよね!えへへ!
両親:爆笑!!!
IMG_20180505_213153761.jpg
IMG_20180505_213153783.jpg
和みの親子時間。
三姉妹それぞれが両親に面白おかしく近況報告をして笑い転げたり、お悩み事を相談したりする。
例え両親は認知症でも私たち子どものことは大切な存在なんだなぁと感じることができるようになった。
いやいや始めた母や父の介護。
いびつだった親子関係や姉妹の軋轢。
長い年月を経て、今はお互いがお互いに愛情を感じあたたかい存在になっている。
日々前を向いて取り組んできたことで、結果実を結んだ。
三姉妹、そんなことを話し合いじわんわりしあわせなこどもの日。
お父さんお母さんありがとう♡
Effect_20170603_073328.jpg

 

~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~
松元佳子
☆facebook 
☆Instagram
☆Twitter