脳血管性認知症の父、短期記憶も曖昧なこの頃。
わたし:お父さん、今日は妹次女〇〇の誕生日だよ!
父:〇〇の誕生日か~!
妹次女:お父さん、今日は何の日?
父:(しばらく考えて)母の日か?
妹次女:今日はね、私の誕生日だよ~!
父:そうか!〇〇の誕生日か!
妹三女:それでお父さん、今日は何の日?
父:子どもの日か?!
妹次女:今日はね、私の誕生日だよ~!
父:そうか!〇〇の誕生日か!
この会話、ごく普通にエンドレス(笑)
父は、この繰り返しを実は私たちと楽しんでいて、というか有りがたいらしく、
父:僕は同じことを何回も教えてもらわないとわからないのよ!だから、何回でも教えてもらいたいのよ!
父は、自分の状況をしっかりと理解している。これは、スゴイ‼
父の何がスゴイかというと、自覚していること。
①自分の記憶力がすぐになくなること。
②同じことを何回も何回も繰り返し聞き返していること。
③根気よく同じことを聞き返し、教えてもらうを繰り返すとしばらくの間覚えていることが出来ること。
④覚えたことから推測してその次の言葉が出てくること。
なんて素晴らしいのだろう!
というわけで、これを活用してさらなるスゴイの④です。
父:いくつになったとけ?
妹次女:27だよ~!(笑)
父:27や!大きくなったねぇ~!(にこにこ)
わたし:ほんとうはプラス20だよ!(笑)
父:?
妹次女:27だよ~!(笑)
わたし:本当は47だよ!だけど歳を聞かれたら27って答えてね!(笑)
父:(にこにこ)
妹三女:妹次女はいくつになったと思う?
父:いくつになったとや?(笑)
妹次女:27だよ~!(笑)
わたし:本当は47だよ!(笑)だけどお父さんは27っていうんだよ!
父:47や~!(笑)年を取ったね~!(笑)
妹次女:今日は何の日?
父:○○の誕生日!(笑)
妹次女:そう!正解!わたし、いくつになったと思う?(笑)
父:(わたしをみてにやにやしながら)27やっどが!
妹次女、妹三女:そう!正解!笑笑笑
このあと同じ会話が繰り返されましたが、父は妹次女の要望に見事に応える素晴らしい奇蹟の気遣いで最後まで妹次女の年齢をわざと27と答えてくれました(笑)もちろん、本当は?と聞くと父は47と小声で答えてくれました(笑)
なんと母までそれがわかって大爆笑!
妹次女の機転で笑い転げた家族なのでした。
なんてことのないこんなひととき笑い転げることが、私たち家族のささやかで最高の幸せなのです。

幸せはいまここにある!
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松元佳子
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