認知症の方と話したことがな方は、もしも話をしなければならない状況になったら、
相手への苦手意識がぶわ~っと湧き上がるのではないでしょうか?
認知症の方って喋っても大丈夫なの?
わからないんじゃないの?
何を喋ればいいの?
 
認知症の方と暮らしている人の中にも、
そういう苦手意識がある方は意外と多いと思います。
 
苦手意識があると認知症の方とコミュニケーションをとるのは億劫。
けれど、その気持ちをすぐに読み取ってしまうのが認知症の方。
そういう相手に対して臨戦態勢になる認知症の方も多い。
または、わかっていても無視してしまう方もいる。
それは認知症の方が、相手にバカにされたくないという気持ちが働くから。
そして、悪循環がはじまる。
 
では、どうすればいいのでしょう?
 
単純です!
ふつうに喋ってください。
特別扱いしないでください。
 
ふつうに喋って、相手の様子を全体的によ~く観察してください。
五感を使って。
 
認知症の方は感情に過敏に反応します。
感情の動き次第で様子がかわる。
 
例えば、
落ち着きがない様子。
からだのどこを動かそうとしているか?動かしているか?
からだのどこかに痛みがあるとか、
便秘気味だとか、
オムツが気持ち悪いとか、
不快感があれば、感情は不安定で機嫌がいいとはいえない。
 
じっとして動かないとき、反応がないとき。
なぜ反応がないのか?
認知症の方の視野にしっかり入って話しかけながら、目や耳や口元や指先やいろいろなところを観察してください。
 
認知症の方に対しては、こちらからただしゃべり続けるだけではなく、
相手が自分のことばの何に反応しているのか注意深く観察し、理解しようとする姿勢が大切。
何も反応していないように見えて、必死で相手に理解してほしいと思っていたり、相手の言うことを理解したくてたまらないのに何を言っているのか理解できなくて苦しんでいるのかもしれない。
 
何がわからないんだろう?
何が不安だろう?
どうすれば理解してもらえるかな?
 
つまり認知症の方の気持ちを汲み取ろうという誠実な姿勢100%で接してください。
苦手意識やそのほかの気持ちを取り去って。
普段通りに。
 
ただ、
ちょっと大きな声だったり、
はきはきとしゃべったり、
視線を合わせたり、
相手にわかりやすくを意識して。
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松元佳子
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