50歳になるころ若年性アルツハイマーを発症した母。
はじめの7~8年は日常生活はふつうだった。
誰かがちょっと手を貸したり言葉をかければ。
このころまでは、ドライブも旅行も家族が一緒なら、母がアルツハイマーというのは経験者やごく親しい身内が気づく程度。
次第に混乱が多くなり簡単に外出できにくくなったのは、母が69歳を過ぎた頃。
このころは頑なだった母が受診拒否も緩くなり通院しアリセプト(認知症治療薬)を飲むようになり、日中は認知症対応型デイサービスに通った。
さらに、言葉の理解が難しくなり、トイレ介助が必須になり、食事介助が徐々に必要になっていった。
このころは、外出のリスクを考えるようになった。
・トイレ(尿漏れ)
・大きな独語(ひとりごと)
・手足のバタバタ(机や椅子をたたく、地団駄を踏む)
主な外出は、宿泊は家族が疲労困憊するので、ドライブやショッピングや外食。
自宅近くの散歩やコンビニドラッグストアへの買い物などの外出は、施設に住居を移すまで少ない時でも週1~2回(デイサービスでの外出はのぞく)。
自然を感じることが大好きなので、緑や花野鳥に興味を示す母を連れ出し気分転換の散歩や母が好奇心をなくさないための買い物という刺激。
外出中初期のころから変わらず注意していたことは、一緒に過ごす母が不安にならないよう常に声かけをし、スキンシップをすること。それが出来ていないと、母の様子が激変する。
例えば、
・体調が思わしくない
からだのどこかに痛みがある、違和感を感じる
・自分がどこで誰と何をしているかわからなくなる
・母自身が感じている様子(状況)と私が感じる様子(状況)が一致しない
おそらく、幻視が見えるようなイメージ
など。
母の健康状態が安定していれば、精神状態も脳の状態も比較的安定しているので、外出ができるが、不安定だと上記のような症状(いわゆる周辺症状と呼ばれるもの)が現れるので、難しい。
難しい理由
・母自身が不快
・状況がわからない周囲の人が怖がる
・好奇心で声をかける人や良心的なつもりで声をかける人(=いずれも腹に一物ある人や悪意的な人や利己的な人)に母が驚いて不安になる
こうやって母との外出を振り返ってみると、母も私も(妹たちも)よく頑張って生きていることを楽しもうとしてきたなと思う。
外出は私たちにとって、息抜きでもあった。
部屋の中にこもっていたら、人の五感はどんどん閉じてしまう。
感じる力を失わないで、少しでも生きていることを感じられる優しい時間を過ごすこと。
それをテーマにしていたような。
無理のない楽しみを見つけることは、母にとって嬉しい時間。
私たち姉妹は母のために多少のリスクや苦労があっても、達成感癒しにもなる時間。
それが外出。
今だって本当は母と出かけたいけれど、母が車酔いするので難しい。
来年は、そこをなんとかクリアして母とちょっと遠くへ外出するのが目標だ。
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