妹三女が離島から帰省したので、両親の施設で週末家族時間を過ごす。
最近気になっていた、母の誘導方法を検証してみた。
家族でわいわい賑やかなのは嬉しい母だが、
家族それぞれが好き勝手なことをし始めるとすぐ不穏になる母。
ここが父とは真逆なところ。
父は家族それぞれが好き勝手なことをする空間で過ごすことを好む。
だから父自身は本を読んだり、ハーモニカをふいたり、会話に参加したり、自由がいい。
三姉妹はそれぞれ勝手に近況を喋るのだが、
その時母のそばに誰かが居て、
母の手を握りながら、
母の方を向いてしゃべりかけながら、
でないと不穏な雰囲気になるのがこのところの母。
どうも寂しがりがMAXになっている状態だ。
どうしてそうなるのか?
というと、それは周囲の状況から推測される。
自分以外の人で手のかかる人がいて
周りの人間がその人にかかりっぱなしになったり、
自分がわーわー騒いだ時にかまってもらえないと、
不穏度は上昇しがち。
家族といる場合は、
家族のそれぞれが母以外の人と話に熱中して母を気にかけなくなると、
母は不穏な雰囲気を漂わせ始める。
「私も仲間にいれて!」
「私もかまって!」
そういうサインが不穏な雰囲気。
こどもがえりするというけれども、まさにそれ。
それが可愛く感じられないのがお互いつらいところ(笑)
「あ~あ!またはじまっちゃったよ!」(笑)
ということなので、
母に誰かが関心を向ければ、
不穏の初期状態ならすぐに穏やかに。
つまり1対1のコミュニケーションにしか母が集中できない。
母の周囲ががやがやしていたり、
母に対して2人以上の人が同時に話しかけたら、
母が混乱して不穏になる。
ということで、本題。
私と妹次女と妹三女が母に対して同じ言葉かけをした。
三姉妹:お母さん、立って!一緒に散歩しよう?
母:うなずく
私:お母さん私と手をつなごう!(母と手をつないで目を合わせる)
じゃ、立つよ~!
母:うなずく
私:いち、にの、さんっ!はいっ!立って~~~!(笑顔)
母:はいっ!(笑顔)
(でも、立たない)
三姉妹:お母さん、じゃ立つよ~~~!(笑顔)
私:お母さん、おしり重たいの?(といいながら、おしりを優しくぽんぽんと触る)
母:にこにこ
私:じゃ、私につかまって~!(といいながら、母の手を私の背中に回してつかまってもらう)
私は母のおしりに手をおいて、おしりをあげるよ~と言いながら、少し力をいれながら、
三姉妹:立つよ~~~!散歩に行くからね~!い~ち、に~~の~、さんっ!
母:(ご機嫌な笑顔で一緒にカウントするが立たない!)
これが数回繰り返され、笑顔でも立つことが分かっても母は立たない。
なぜか?
その検証結果。
1対1で集中したら、スムーズに立てる。
母と私だけのパーソナルスペースを作って、ほかの人には声かけをしながらその場を離れてもらう。
「お母さん、先に行くよ~~~!」
すると、母の両手を優しく受けただけの状態で母自身の力で普通にスッと立てた!
3回やって3回とも成功。
複数の人の声かけは、嬉しいけれども、その声を聞くことに集中するから動きにまでつながらない。
声かけからスムーズに動きにつなげる誘導をするには、1:1でパーソナルスペースがあれば母が集中できるのでうまくいく。
不穏になるパターンと同じだった。
行動出来て周りが喜ぶと母は嬉しい。
喜びの感情が母を動かす。
積み重なって、記憶になる。
逆もまたしかり。
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