介護中に相手にかける言葉やタイミングがどれほど重要か意識したことがあるだろうか?
相手にかける言葉を選ぶことは繊細で重要なこと。
そのタイミングを見逃さないのも重要なこと。
例え相手がその言葉をすぐに忘れてしまうとしても。
相手に感情は残るのだから。
では、どんな言葉を選んで声掛けするのか?
声かけするタイミングは?
相手が不安にならない言葉を選び、相手が不安を覚える前に声掛けすること。
そのために日ごろ相手のことを理解する努力をし(観察)情報を収集する。
相手に伝わる言葉や声のトーンや大きさや表情を工夫する。
介護される側の心の動きにもっと敏感に反応すること。
タイミングを逃したら終わり。
相手はこころを閉じてしまうから。
「今だ!」とタイミングを感じたら、
名前を呼びながら相手の視野に入って肩や背中や腕やひざなどどこか触っても大丈夫なところを優しくトントンとしながら声をかける。
掛ける言葉は、ほどよくポジティブに。
この積み重ねが相手との信頼関係をつくり信用となる。
そうすれば、待てないはずの相手が待つ努力をしてくれたり、作業に協力したいと努力してくれたりして、介助の時間短縮につながり、介助する側にもこころが通じる瞬間が増える実感や喜びや気持ちの充実が得られる。
日常を少しでも楽に過ごせる。
介護する側は自分だけが大変だと思いがちだ。
けれど、介護される側はもっと複雑な気持ちだ。
「どうして生きていなければならないのか?」
「死んだ方がましだ。」
「何もかもわからなくなった。」
「どうしていいかわからない。」
この理由を真剣に考えてみたことがあるだろうか?
介護される側の絶望の気持ち。
介護する側のストレスや絶望とは違った根本的なことを。
想像力を働かせ周囲の雰囲気を五感を研ぎ澄ませ感じ取る。
その時その場で目の前の人にどんな表情でどんな言葉で声掛けするのがベストか?
常に自分に問いかけ続けていれば、同じ今を過ごす時間を充実させることができる。
虚しさの向こう側へ。
こういうことを考えも試しもせずに、愚痴と惰性で介護をする意味があるだろうか?
お互いに生きている今を充実させる努力をすることで得られる満足感。
相手に求めるのではなく、まずは自分から行動するというのは介護でも基本。
~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~
☆facebook
☆Instagram
☆Twitter
☆認知症介護に関するお問合せ
☆の部分を@にかえてメールください。