世の中の大半の高齢者は、我が義父のように文句を言う割に自分を顧みない方が多いような(笑)(ただ話を聞いてほしいだけで、話の内容に意味はなかったりする)
そして現役世代(という言い方はちょっと違うけど)の方々は、高齢者に質問して相手が答えたら
「それがすべて!」
と思い込む方が多いような(笑)(高齢者は答えたのは自身がいちばん気になっているごく一部についてで、こちらの知りたい情報すべてを答えているわけではない)
お互い思い込み、実はお互い中途半端な理解しかしておらず、そこに齟齬が発生しているということに気づいているだろうか?
高齢者はからだだけでなく、思考も凝り固まってきていることをお忘れなく。
話をしたり、質問するときは、「他には?」「例えば○○は?」などと話を広げて聞いてみることは必須。それでも、話をすり替えて答えてもらえないことは往々にある(笑)
以下義父の実例とわたしの声掛けの実例を紹介。
病院で問診票を記入しているとき
・質問を読まないで、解答欄のチェックだけを見て
→ 「なんだこれは!わからないじゃないか(軽くイライラ)」
→ 質問は、「からだの状態を1~10の数字で選んで答えてください。」
1~3悪い 4~7ふつう 8~10良い
→質問の行を飛ばして(見落として?)回答だけしようとしていた。
→わたし「上の行に数字の意味が書いてありますよ~」と指さしながらささやく。
→義父「おかしいと思ったんよ~」
・現在治療中の病気はなんですか?(泌尿器科にて)の問いに
→前立腺肥大とだけでかでかと記入し満足顔の義父
→実際は、無呼吸症候群、緑内障など
→泌尿器科の病気だけという思い込み、その他の科の病気はすっかり忘れている義父。
→わたし「無呼吸も書いておいたほうがいいんじゃないですか?」と声をかけたら、
→義父「今から書く!」
実例はまだまだ無限に続く(笑)がこの辺でおしまい。
わたしのサポートは、義父の状態に応じて本人ができることは極力本人にしてもらいながら、本人ができない部分やイライラする場面でさりげない声掛けと具体的に指示(指示はやりすぎないよう調子を見ながら控えめに)するというもの。
全て本人が自分でできたようにすること。
理由:自分でできるという自信を持ち続けてもらうため
一人暮らしを続けるには、なんでも自分でまだできると自信を持ってもらうことが最も重要。
だけれども、自然にサポートを受ける環境を整えるということも重要。
だから私が付き添いをして、話を(嫌々)聞きながら、何をどの程度理解できて自分ですることが可能かどうかを見極める。それに即してその時ベストのサポート環境を整える。
こういう段取りでやってます。
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松元佳子
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